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2011/11/30

■ポピュリストと独裁者

今日はいつも以上にかなり粗雑な議論です。
大阪市長選は前回よりもかなり高い投票率でした。
おそらくいつもは投票に行かない人たちが投票に行ったのでしょう。
そしてたぶん橋下さんに投票したのではないかと思います。
政治に大きな変化が起きる時には投票率が上がります。
いや上げないと流れは変わりません。

政治はますますポピュリズム化しているといわれています。
それは間接民主主義の当然の帰結ともいえます。
政治の流れを変えるには、これまで投票に行かなかった人を投票に行かせるような呼びかけが必要です。

前回、地元の市長選に関わった時に、ある人が「特に不都合がないので今の市長でいいと思う」と言いました。
その人は、いま何が問題になっていて、これからどうしようとしているかの情報は全くと言って持ち合わせていませんでした。
関心さえありませんでした。
情報公開という言葉は盛んに使われますが、行政は国政も自治体も公開などしたいなどとは思っていません。
公開すれば必ず問題が起こるからです。
知らなければ誰も何も気づきません。関心を持たなければ不満も出てきません。

情報公開に積極的なのは現体制を変えたいと思っている人たちです。
政治には必ず「問題」はありますので、実態が見えるほどに不満も高まります。
あるいは「不満」を起こさせやすくなります。
特にその不満が「わかりやすい」ものであれば、投票に行く気にもなるでしょう。
多くの政治課題は、そんなに「わかりやすい」ものではありません。
しかし、ある一面を捉えるととてもわかりやすくなります。
郵政民営化、二重構造などは複雑な問題を含んでいますが、それをわかりやすい問題に編集してしまうのがポピュリストと言われる政治家です。
それは大きな力を生み出しますが、それゆえに危険性もまた大きいわけです。

ポピュリズムが悪いわけではなく(それが悪ければ民主主義も悪いと言えます)、その過程で「意図された編集」が行われることと結集した人々のエネルギーの暴走に振り回されがちなことが問題です。
前者の最近の例が、TPPです。
TPPの問題をどう捉えるかは人によって大きく違いますが、問題を単純化したほうがわかりやすいために、そうした表層的な事が論点になってしまっているように思います。

後者に関しては、その暴走を統治する仕組みが必要ですが、その一つは「聴く耳を持つ独裁者」かもしれません。
独裁者は「聴く耳」を持たないといわれますが、聴くのは「耳」だけではありません。
強い情熱や志は、世界を狭くもすれば広くもします。
とんがったところには情報は集まるものです。

ポピュリズムの末路は、歴史に語られている事例で言えば、あまり望ましいものではありません。
ナチスはその典型でしょうが、それは必然的な末路ではないように思います。
ポピュリスト的独裁者の橋下さんの動きに期待したいと思います。
彼の「政策に関する変節」も含めてですが。

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