■いばらき自然エネルギーネットワーク
テレビで「いばらき自然エネルギーネットワーク」の活動を知りました。
茨城大学地球変動適応科学研究機関が中心になって、茨城県における自然エネルギーの普及に取り組んでいる活動をつなげていくプラットフォームです。
http://www.icas.ibaraki.ac.jp/sustena/ren-i/
行政も積極的に関わっているようですが、まさにこうしたところに、これからの行政の新しい役割があるような気がしています。
茨城県では、県内それぞれの地域特性を活かした自然エネルギーの取り組みがさまざまに行われていますが、それを1枚のマップに落とし込み、そこから学びあいながら、様々な取り組みをしていこうと言う動きですが、これはまさに1970年代に日本でも起こったソフトエネルギーパスの活動です。
当時はかなり広がりを見せましたが、結局は原子力発電重視の行政に押されて主流にはなれませんでした。
あの時にもし、ソフトエネルギーパスを選択していたら、日本は大きく変わっていたでしょう。
熊谷に住む時田さんからも、大震災後の取り組みの一つとして、こうした構想をお聞きしていましたが、各地でこのような動きが出てくれば、自然エネルギーの意味が見えてくるでしょう。
自然エネルギーはコストが高いなどとよく言われますが、それはコスト計算の枠組みが工業発想だからであって、少し視野を広げれば、自然エネルギーのコストが安いことは当然わかるはずです。
自然にあるものを活かすことと自然にないものをむりやり創りだすことと、どちらがコストが安いかは、私には考えるまでもないことです。
コスト計算の基準の問題でしかありません。
いばらき自然エネルギーネットワークは、エネルギーの地域自立につながっていきますが、これは地産地消やCAS(地域が支える農業)などにもつながる発想です。
しかし、それ以上に、地域の文化を豊かにしていくことにつながっていくはずです。
そろそろグローバル経済の幻想から脱却しなければいけません。
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