■自らを律することから出発したい
東京電力が電気料金の値上げに向かっています。
私自身は現在の電気料金は安いと思っていますから、値上げには賛成です。
しかし、ある人から、値上げもいいがその前に東電が従業員にボーナスを出すことには納得できないといわれました。
会社の利益がなければ中小企業ではボーナスなどは出せないよ、と言うのです。
全くその通りです。
電気料金を値上げするのであれば、まずはボーナスをゼロにし、かつ給料もそれ相当のカットはすべきだと私も思います。
少なくとも役員報酬はゼロにすべきです。
資金提供してもいいくらいでしょう。
私は自分の会社が赤字で経営を持続できなくなりそうだった時には、個人のお金を会社に提供しました。
まあ個人企業ですから当然といえば当然ですが。
会社の経営が立ち行かないから料金を上げると言っていますが、立ち行かなくした自らの責任を棚上げしていて、負担を顧客に押し付けるのは、私の常識では理解できません。
東電の従業員には責任はないという人もいますが、責任はないかもしれませんが、これは責任の問題ではありません。
まずは自らを律してから他者に負担を提案すべきです。
それをきちんとした上であれば、電気料金を現在の倍にしても私は賛成します。
政府の最近の消費税増税も、同じことです。
自らの無駄を削減せずに、消費税増税を主張するのは、これも本末転倒です。
自分だけは負担せずに、他者に負担を押し付ける人があまりにも多すぎますが、それを後押しする「専門家」なる種族が私には理解できません。
無駄のない行政で、しかし消費税増税をしなければならない理由が納得できれば、20%にしてもらっても、私は賛成です。
これはほんの一例ですが、ともかく自分に甘く他者に厳しい風潮が広がっているのが残念です。
他者に負担を強いる時には、まずは自らを律しなければいけません。
それができないのであれば、責任ある立場には留まるべきではありません。
それが私の生き方です。
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