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2011/12/06

■節子への挽歌1553:ラフターヨガ

節子
この数日、いろんなことが重なってしまい、時間破産してしまいました。
自己管理していればこんなことにはならないのですが、節子がいなくなってからなかなか自己管理しようという気になれなくなってきています。
それで時間破産と無為の日々が隣り合わせているようなことがよく起こります。
困ったものです。
そんなわけでこの数日、挽歌も書けていません。
少しまとめて挽歌を書いてしまいましょう。

3日と4日、認知所予防ゲームや人を笑顔でつなげてくためのファシリテーションのフォーラムを開催しました。
定員を超すほどの参加者がありました。
なかには遠く広島から参加してくださった人もいます。
2日間にわたって、笑いの絶えない実に楽しいフォーラムになりました。
私が主催するフォーラムは、基本的には、たとえ「自殺」がテーマでも明るく楽しいものにするようにしていますが、今回はゲームをやってくださる高林さんと講座を担当した吉本さんのおかげで、実に楽しい2日間になりました。
参加者も大喜びで、終了後の懇親会も盛り上がりました。

その懇親会に、今回のフォーラムに参加した、ラフターヨガをやっている方が2人参加してくれました。
お2人は面識がありませんでしたが、それぞれ全く別々にフォーラムに申し込み、しかもなんと偶然に関を隣り合わせたのです。

ラフターヨガは、笑い(ラフター)とヨガの呼吸法を組み合わせたものです。
笑うことで多くの酸素を自然に体に取り入れ、心身共にすっきりし元気になることができるのだそうです。
「ただ笑うだけ」ですので、だれでもできます。
やり方も自分で開発してもいいのだそうです。

懇親会に参加してくださった2人の方が、みんなに少しだけ手ほどきをしてくれました。
と言っても、ただ笑うだけです。
一人の方はライオンの笑いを教えてくれました。
これはただ目を大きく開き、舌を出して、手を頭の両側で開いて、誰かと向き合って大笑いするのです。
ただそれだけのことなのです。

その方はお母さんが認知症で顔の表情がなくなりました。
それである時、思い立って、お母さんに向き合って、このライオン笑いをしたのだそうです。
そうしたら表情のなかったお母さんが笑ったのだそうです。
笑いにはそれだけの効用があるのです。

節子は笑いが免疫を高めるといって、笑いを大事にしていました。
もし節子がいたら、どんなに喜ぶことでしょう。
そんな思いもあって、節子の分まで私も笑いました。
笑った後に、少し涙が出ました。
だれも気づかなかったでしょうが。

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