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2011/12/17

■節子への挽歌1567:おかしいほど元気なんです

福岡に転居してしまって、悠々自適な生き方を楽しんでいる蔵田さんがサツマイモをどっさり送ってきてくれました。
電子レンジにかけると焼き芋になるサツマイモです。
お礼の電話をかけたら、奥様が出ました。
お元気ですかと訊かれたので、蔵田さんほどではないですが、ほどほどに元気ですと応えたら、笑いながら、うちの人はおかしいほど元気ですよね、と答が返ってきました。
「おかしいほど元気」
蔵田さんにはぴったりの表現だと思いました。

蔵田さんに代わってもらったら、屈託の全くないいつもの元気な声で、
最近は九州のJRの特急列車に乗りまわっているんです、と話されました。
これまたまさに「蔵田さん」的です。
冬は自慢の農仕事がないですものね、というと、冬も関さばを釣りに行ったり、いろいろ忙しいのだそうです。
その合間に特急の一人旅で、その土地々々で行きずりの人との交流を楽しまれているようです。
蔵田さんらしい、いくつかのエピソードを聞かせてもらいました。

蔵田さんには仕事の面でもいろいろとお世話になりましたが、蔵田さんは退職して故郷に戻った後も私たちを気遣ってくれました。
節子の訃報を知って、九州からわざわざわが家にまで花を持って来てくださいました。

節子の病気が一時期回復した時に、節子と一緒に蔵田夫妻に料理用のエプロンを贈ろうということになりました。
いつも立派な手づくり野菜を送ってくださるのですが、蔵田さんはご自分でも料理をすると聞いたからです。
いつもなら節子だけで買いに行くのですが、なぜか2人で百貨店に買いに行った記憶があります。
節子の病気が回復したら、夫婦ぐるみでのお付き合いが始まっただろうと思いますが、蔵田さんの奥様には私たちはお会いできないままになりました。
しかし、そのエプロンのおかげで、蔵田さんの奥様ともなんとなく親しみを感じています。
「おかしなほど元気」な蔵田さんと話していると、その元気のお裾分けが私にもまわってくるような気がします。

それにしても、いろんな人とのつながりの中に、節子がなぜか関わっているのが不思議です。
節子のおかげで、そういう人とのつながりが切れずにいるのかもしれません。

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