■民主党から離党者が出てホッとしています
やっと民主党から9人の離党者が出ました。
これだけマニフェストが無視されたら、心ある民主党員はみんな離党すべきだと思いますし、そういう動きがあれば、政府も変わらざるを得ないはずです。
前々回の選挙で私は民主党に投票しましたが、正確には「民主党」ではなく、「民主党のマニフェスト」に投票したのです。
ですから今の民主党は、私が投票した民主党ではありません。
まあ民主党を名乗る偽者でしかありません。
ですから心ある民主党員はなぜ離党しないのか、不思議でなりませんでした。
みんな本気でマニフェストを語っていたわけではないのでしょうか。
そう思っていましたから、9人の離党者が出たのでホッとしました。
しかし離党者に対するテレビの扱いはかなり意地悪なものです。
私が知ったのは今日のお昼のテレビの「ひるおび」でしたが、そこに出演していた中後淳議員への司会者やコメンテーター的な人たちの姿勢はかなり冷ややかでした。
与党を離党して、あなたたちに何ができるのですか、無責任でないですか、と言わんばかりです(そう言っていた人もいました)。
組織に隷属している人たちばかりだから仕方ないのでしょうが、もう少しあったかい目線で、その主張に謙虚に耳を傾け、なぜ離党せざるを得なかったのかをわかりやすく可視化してほしかったです。
特に司会者の態度は不快でした。
政治評論家の田崎さんは、マニフェスト政治は終わったと言っていましたが、では何が始まるのかが問題です。
代議制民主主義の場合、選び方は2つあります。
人を選ぶか、公約(マニフェスト)を選ぶか、です。
昨今の選挙制度は明らかに、人ではなく公約を選ぶ仕組みになっています。
二大政党制というのはそういうことです。
その公約が裏切られるのであれば、それは普通の世界では「詐欺」といえます。
にもかかわらず野田首相は詐欺師とは言われません。
その理由が私にはわかりません。
前にも書きましたが、私の数少ない信条のひとつは「嘘をつかない」です。
嘘も方便の嘘はともかく、マニフェストを変えるのであれば、やはり民意を問うべきでしょう。
そう思います。
私の感覚では、離党したほうにこそ、民主党の名前を冠したいものです。
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