■節子への挽歌1596:Mさんとの再会
節子
昨日は新年会サロンというのをやりました。
久しぶりに湯島のオフィスがあふれました。
最初にサロンに来たのはMさんです。
定刻よりも30分ほど早かったので、2人だけで少し話せました。
節子は面識がありませんが、私がMさんにお会いしたのは10年ほど前です。
企業の経営層を対象にしたある研究会でお会いしましたが、どこか心に残るものがありました。
毎年、年賀状が届いていましたが、交流はなくなりました。
この挽歌でも書いたかもしれませんが、そのMさんから1年ほどまえに電話がありました。
どうも最悪の事態を脱したようでした。
Mさんは、Yさんから私に電話をしたらといわれたのだそうです。
Yさんは私がMさんと出会う場をつくっていた人ですが、Yさんがなぜそう言ったのかはわかりませんが、もしかしたらMさんと私が同じ体験をしたことが理由かもしれません。
そして1年して、昨日、湯島に来てくれたのです。
私は「経営とは愛」だと考えています。
愛のない経営はうまくいくはずがないと思っていますが、なかなか賛成者はいません。
最近でこそそういう人はいますが、Mさんとお会いした頃はまだ異端の説でした。
ですから誰も私の話など真に受けなかったかもしれません。
Mさんは当時、かなりの借財をしていましたから、それどころではなかったかもしれません。
Mさんは、昨日、こう言われました。
会社で利益を上げて、それを社員だけで分け合っていいのか、むしろ社会とどう分け合うかが大切ですね。
苦労をして、いろいろなことがわかりました。
苦労しなければMさんはお金持ちの社長で終わったかもしれません。
苦労したからこそ、世界が広がり深まった。
そのことを心底実感されているようでした。
とてもうれしい再会でした。
またゆっくりとお話しすることにしました。
節子にも聞いていてほしかった話をいろいろとしました。
Mさんは私よりも年上です。
そしてさらに年上のYさんは今年の元日旅立ってしまいました。
昨日の出会いは、Yさんのお心遣いでしょうか。
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