■節子への挽歌1591:家庭農園の整備
節子
節子が残していった家庭農園が雑草で覆われていたので、みんなで雑草刈りをしました。
1年近く放置していたので大変でした。
節子が元気だった頃は、週に何回か通っては整備していましたが、今は笹薮のようになってしまっていました。
業者の人に整備してもらおうという意見もありましたが、お金は極力使わない生活をしていますので(先月も事務所の管理費が未納だと督促状が来ました)、娘たちに頼んで食事を日当にしてやってもらいました。
節子がいなくなってから、まあいろいろと苦労しているわけです。
湯島も一時期、閉鎖しようと思いましたが、できませんでした。
節子の思いが残っているところは、なかなか壊せません。
農園の惨状は、節子がいたら呆れるよりも笑い出すでしょう。
それほどひどいのです。
汚れると道を歩く人がゴミを捨てやすくなりますので、ゴミまでたまっていました。
ところが、そこに子猫が2匹、いたのです。
とてもきれいな猫で、痩せてもいませんでしたので、近くの家の飼い猫が、たまたまいたのかもしれません。
猫にとっては、折角、身の隠しどころになっていた笹薮が刈られてしまったので、迷惑そうでした。
節子の計画では、農園の半分は花畑にするはずでした。
一時期、かなりきれいになって、通る人から喜ばれたと節子は言っていましたが、いまは通る人から苦情が出てもおかしくないくらい汚かったのです。
まあゴミを捨てる人には役に立っていたのですが。
敦賀の義姉が、百日草の種を送ってきてくれて、是をばら撒いておくと雑草を押さえられるといってくれましたが、それもさぼってしまっています。
しかし今年は何とか花壇は復活させたいと思います。
節子は元気な時に、いろいろやっていたので、いなくなった今は苦労があるのです。
庭の花木はかなり少なくなりました。
節子にとっても、私にとっても、大事な思い出の花木もだいぶ枯らしてしまいました。
しかしまあ、それも自然の流れでしょう。
しかし今日は疲れました。
今から思うと、節子は頑張り屋さんでした。
それが今となっては仇になっているのですが。
頑張り屋の女房を持っている人は、先に旅立たないと苦労しますよ。
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