■節子への挽歌1622:造花
節子
湯島で時間ができました。
ゆっくりしましたので、元気が戻ってきました。
時間があったので、少しまた後片付けをしようと思い、倉庫になっているお風呂場を見たら、たくさんの造花が出てきました。
季節に合わせたさまざまな種類があります。
私が造花嫌いなのを節子は知っていましたから、以前はできるだけ活花にしてくれていましたが、オフィスにあまり来られなくなってからは、造花を用意して、季節ごとに変えてくれていたのです。
最近は造花といってもとてもよくできています。
いまは玄関に真紅のバラの造花がかざってありますが、少なくとも2人の人から、きれいなバラですね、と言われ、造花ですよといったら驚かれました。
このバラは、節子が最後に来たときに、つくってくれたままになっています。
もう4年半も経つのですが、いまもきれいです。
節子の行動を継いで、季節に合わせて、造花を変えようかとも思いましたが、やめました。
造花といえども、やはりきちんと活けなければいけません。
それは私には無理ですし、季節に合わせて模様替えをするのも、季節感を失ってしまった今となっては、何となく億劫です。
この際、ずっと節子が活けてくれた真紅のバラで通すことにしました。
部屋の植物は幸いに最近は枯らすことも少なくなりました。
ミニバラも冬を越しそうですし、室内に入れておいたシクラメンは白い花を咲かせています。
節子が元気だった頃は、ブーゲンビリアやスパティフラムも見事に咲いていたこともありましたが、それは無理としても、今年の春には手のかからない花を増やそうと思います。
メダカも元気ですが、実はもう2種類、魚を飼う予定です。
1種類はあったかくなってからでないとダメですが、もう1種類はなかなか餌を買いに行けないので、まだ飼えずにいます。
これは前にも飼っていた魚です。
何回も逃がしてしまい、飼うのをやめていたのですが、復活します。
とても楽しい魚です。
春にはたぶん飼いはじめるので、ぜひ会いに来てください。
かなり大きな魚です。
節子、そんなわけで、湯島の部屋も少しずつ「生気」を取り戻していきそうです。
玄関の造花だけは変わりませんが。
私も今日はだいぶ元気です。
まだ滅入ることは多いのですが。
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