■原子力村を構成する人たち
昨年12月28日に放映されたNHK特集ドキュメント 追跡!真相ファイル「低線量被曝 揺らぐ国際基準」に対し、原子力関係者から抗議文が寄越されていることをあるメーリングリストで知りました。
早速、読んでみました。
抗議しているのは、次の3つの団体です。
エネルギー戦略研究会
日本原子力学会シニア・ネットワーク連絡会
エネルギー問題に発言する会
でした。
このことを知らせてくれた情報の発信者は、「原子力村の中核の、原発推進者、軍需産業企業、核武装推進論者」と呼んでいましたが、まあそういってもさほど間違いではないでしょう。
内容は、私にはほとんど納得できないものでした。
正直に言えば、いささか滑稽にさえ感じました。
自分たちのことを言っているのかと思うようなところもありました。
しかし、そもそも原子力の安全性に関しては誰にもしっかりした知見はありませんし、さまざまな意見や立場があるでしょうから、その是非はここでは問いません。
メーリングリストではかなり激烈な異議や非難が飛び交っていますが、私自身もどちらかといえば、それに近いです。
私が興味を持ったのは、その抗議文の最後に署名されていた112人の賛同者が全員男性だったことです。
そしておそらく全員が60歳以上ではないかと思われることです。
なぜそう思うかと言うと、そもそも中心になっているのがたぶん日本原子力学会のシニア・ネットワークだからです。
それに肩書きが「元」がついている人が多いのです。
原発事故に対する見方は、子育て世代の若い女性たちとシニア世代の男性たちとではかくも違うわけです。
立場が違えば、価値基準は全く違うわけです。
これは決して他人事ではないなと、自戒しました。
ちなみに、抗議文は次のサイトに掲載されています。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/snw/media_open/document/nhk_kougi120112.pdfまたすでにさまざまなブログなどで、話題として取り上げられています。
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