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2012/02/03

■節子への挽歌1613:進化と汎化

節子
今日もとても寒いですが、気持ちのいい快晴の朝でした。
昨夜、布団に入ってから、「アンナ・カレーニナの原則」のことがまた頭に浮かびました。
挽歌で書いたのは、さまざまな不幸の先にある「一つの気持ち」のことでした。

トルストイが書いたように、不幸は「さまざまな表情」を持っています。
しかし、その先には「ひとつの表情」があると考えると、これはリチャード・モーリス・バックの「宇宙意識」につながると気づいたのです。
節子が隣にいたら、起こして話すところですが、残念ながらいまは隣には誰もいません。
そこで挽歌で書くことにしました。

言葉と概念は切り離せません。
そして、人は、まず一つの言葉から、言葉の世界、つまり概念の世界に入っていきます。
赤ちゃんが最初に覚える言葉は「まんま」でしょうか。
それはともかく、成長に従って言葉は増えていきます。
言葉の増加は概念の世界の拡大と深化です。
世界は多彩になり、さまざまなものが表情をもって輝きだします。
バックは、それを「進化」といいます。
人類の祖先はアフリカ大陸に生まれた一人の女性だとよく言われますが、そこからさまざまな人種に分かれていく、それも進化です。
時評編で虹の色のことを書きましたが、人が認識する色は、昔は黒と赤だけだったそうです。
それがいまや500万種の色を認識できるとさえいわれています。

子供は、感性が素直ですから、言葉に邪魔されずに、事象を直感します。
しかし言葉が不足しているために、概念化はできません。
そのため、他者の悲しみは、ほとんどが同じにように考えてしまう。
あるいは、違いが整理できずに混乱してしまう。
そんな気がします。
他者の悲しみの違いが、それぞれに理解できるためには、たくさんの言葉(概念)を持っていなければいけません。
言葉だけではなく、意味を踏まえた言葉という意味です。
そのために、そうした世界の現実にどのくらい関わったかが大切になってきます。
不幸を自らで体験した人ほど、言葉は豊かなはずです。
だからこそ、わずかな表情の違いに気づけるのです。
言葉(語彙)の豊かさは、世界の豊かさに通じています。
虹を5色と見るか7色と見るかの違いが、そこから生まれます。

しかし、実はその先に意識は進みます。
さまざまな表情の奥にあるものを「汎化」されて、そこから一つのメッセージが伝わってくるようになります。
虹が5色だろうと7色だろうと、そんなことはどうでもいい話で、虹は虹そのものなのです。
そう考えると、虹と自分がつながってきます。
バックの言う「宇宙意識」とはちょっと違うかもしれませんが、自らの自己意識を包み込んだ意識が生まれてくる。
そして、そこに立つと、自分も相手も、さらにさまざまな不幸の表情が、あるいは幸福の表情さえもが、つながって感じられるのです。
ここまでくると、なにやら般若心経の世界にもつながってきます。

朝からなにやら理屈っぽいことを書いてしまいましたが、昨夜はもう少し直感的に新しい気づきがあったような気がしたのですが、言葉に書いていくうちに、自分自身にも少し違和感のあるような説明になってしまいました。

ちなみに、今朝、この挽歌の読者から、アメリカ先住民のGreat Spirit に関するメールが届きました。
これもたぶん決して偶然ではないでしょう。

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