■節子への挽歌1631:新潟のチューリップ
節子
新潟の金田さんが今年もどっさりとチューリップを送ってきてくれました。
チューリップは新潟の県花であり市の花なのだそうです。
今年は雪が多くて、出荷も遅れているようですが、寒さのせいか、花自体もいつもより小ぶりです。
しかし色とりどりのチューリップがどっさりとあると節子の周りが華やかになりました。
奥さんがわざわざ花を選んでくださったようです。
節子
とてもありがたい、うれしいことです。
金田さんとの出会いは、前に書いたかもしれませんが、節子のおかげなのです。
節子とギリシアに旅行した時、スニオン岬に行きました。
その前年、スニオン岬は火事にあい、行った時には岬にはまだ燃え残った跡がありました。
節子は、そこに桜の花を植えたらどうかと言い出しました。
そして帰国後、ギリシア観光局に手紙を出したのです。
残念ながらそれは実現しませんでしたが、その話を聴いた私の友人が、ギリシアの会をつくろうといっている人がいるといって紹介してくれた一人が金田さんだったのです。
金田さんとは、それが縁で、長いお付き合いが始まったのです。
ここでもまた節子が出てくるわけです。
チューリップといえば、最初の年にわが家に献花に来てくださった人にはチューリップの球根を差し上げました。
いろんなところでチューリップが育ったら、節子を思い出してくれるかもしれないと思ったからです。
一番遠いところでは、ネパールでした。
その後、どうなっているでしょうか。
そういえば、近くのあけぼの山公園のチューリップも、そろそろ咲き出しているかもしれません。
誘ってくれる節子がいなくなってからは、すっかりご無沙汰してしまっていますが。
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