■誰かをマネージしたいのなら、まず自分をマネージすることだ
大阪の高校の卒業式で、君が代斉唱の際、教員が起立したかどうかに加え、実際に歌ったかどうかを管理職が口の動きでチェックして府教委に報告していたことが話題になっています。
これに対して、橋下大阪市長は「これが服務規律を徹底するマネジメント」「ここまで徹底していかなければなりません」と賛辞を送ったそうです。
私は橋下さんは何となく好きですが、彼の教育論はまったく受け容れられません。
まあ彼も徹底的に洗脳された優等生なのでしょう。
君が代がなぜ歌えないのか、に関しては以前書いたことがありますが、ここでの問題はそんなことではありません。
「これが服務規律を徹底するマネジメント」という発言です。
アメリカで20年ほど前に、メッセージ広告と言うのが話題になったことがあります。
ある企業が新聞にアメリカ国民に向けてのメッセージ広告を出したのですが、それが話題になり本になりました。
"Gray Matter"(翻訳書名「アメリカの心」)です。
そのメッセージ広告の一つに「脱管理のすすめ」というのがあります。
その最後は次のように書かれています。
もし君が誰かをマネージしたいのなら、
まず自分をマネージすることだ。
それに上達すれば、君ははじめてマネージを卒業する。
そしてリードしはじめるのだ。
マネジメントを強制と勘違いしてはいけません。
服務規律が徹底できないのは、必ず何らかの理由があるからなのです。
それへの想像力がなければ、経営はできません。
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