■結局は何も変わらない原子力行政
関西電力大飯原発の再稼動に向けての動きが着々と進んでいるようです。
すべての原発がとまってしまっても、電力不足にはならないという事実をつくりたくないのでしょうが、あまりにもひどい進め方です。
それにしても、3月23日の原子力安全委員会の臨時会議はひどいものでした。
「2次評価なしでやるのは無責任だ」という市民たちの声を無視して、班目委員長は文書を読み上げ、5分後に「これを本委員会の見解とします」と述べて会議を打ち切ったのです。
まともな感覚を持った人とはいえません。
お金で買われた御用学者と思われても仕方がありません。
福島原発事故に直接関わりのある学者たちが評価をしている異常さも含めて、怒りを感じます。
この発表を受けて、政府は大飯原発の再稼働に向けた検討を始めたそうです。
新聞報道によれば、今週中にも関係閣僚で安全性を確認し、再稼働可能と判断するようですが、彼らにとっての「安全性」とは一体何なのか。
昨年の事故直後には、日本の原子力行政への反省が関係者からも出ましたが、時間と共にそうした人たちは舞台からいなくなってきているように思います。
それにしてもなぜ班目さんのような人が今もって責任ある場所にいるのでしょうか。
不思議でなりません。
科学技術者への不信感はますます高まってくるばかりです。
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