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2012/04/02

■節子への挽歌1669:般若心経扇子

節子
Fさんから般若心経扇と呼ばれている京扇子をもらいました。
お会いした時に、京都のお土産なので家に帰ってから開けてくださいと謎めいた言葉と共にもらったのですが、帰宅して開けたら扇子でした。
節子の実家での法事では、扇子が必需品でしたので、私も節子から渡されていましたが、その扇子も最近は使ったことがありません。
それで、その扇子もケースに入ったままお蔵入りするところでした。
ところが、Fさんからメールが来ました。
たぶん私が開けても見ないだろうことを感知していたのかもしれません。

あの扇子は、ご覧になったと思いますが般若心経扇です。
群青色の地に散りばめられた金色文字は、夜空に輝く「星」のように見えたのです。
暗唱されていると思いますが、時々開いてこころ穏やかにお経をよんでください。
それを読んで、扇子を開いてみました。:
紺地の扇面の表には般若波羅蜜多心経が、裏には延命十句観音経が書かれていました。延命十句観音経は「観音経」のエッセンスをまとめたものといわれ、般若心経よりもずっと短いのです。
節子の訃報を聞いて、すぐにわが家に来て下さり、枕経をあげてくださった市川さんの奥さんから、お守り用にと般若心経と観音経をいただいたのですが、観音経までは手が出ませんでした。
しかし十句観音経であれば、毎朝声明できそうです。
観音信仰は、このお経によって広まったとも聞いています。

Fさんは、しかしなぜ私にこの扇子をくださったのでしょうか。
Fさんからまたメールが来ました。

フォーラムのラストの佐藤さんのお話は、わたしは全く予想していませんでしたので、
私にとってはこころ揺さぶられる思いでした。
そのときの感情を振り返って見ました。
佐藤さんが語られるその思いがすーっと入ってきたのです。
そうしたら、全身が、こころが、凍結したようになったのです。
不思議な反応だったことは、今でも身体に余韻が残っているようです。
それできっとこの扇子を贈ってくださったのです。
さて明日から十句観音経もあげるようにしましょう。
なにしろ十句ですから、短いのです。

観世音 南無仏
与仏有因 与仏有縁
仏法僧縁 常楽我浄
朝念観世音 暮念観世音
念念従心起 念念不離心 

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