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2012/04/20

■節子への挽歌1692:殉死

節子
庭のジュンベリーが白い花を咲かせています。
ジュンベリーは、家から一番良く見える庭の隅にありますが、ここに何を植えるかはいろいろとありました。
転居時には植木屋さんから勧められて立派な紅葉を植えたのですが、ユカが気に入らないというので、違う樹を植えようということになりました。
わが家はともかくみんなの合意で物事が決まるので、合意を取るのが大変なのです。
かなり大きな紅葉だったのですが、家族全員で植え替えたのですが、さらにその場所に反対者が出て、もう一度、別の場所に植え替えたら枯れてしまいました。
悪いことをしてしまいました。

次に植えたのがアズキナシでした。
これはたぶん節子が好きだったのでしょう。
私の好みではありませんでした。
アズキナシは元気に育ち、毎年きれいな花を咲かせていましたが、アブラムシが好きな樹なので、その樹の下が汚れてしまい、これも植え替えようと言うことになりました。

候補になったのは、エゴノキでした。
植木屋さんを探したのですが、あまり良いエゴノキが見つからずに、断念しました。
それ以外にもいくつかの候補があったのですが、何を植えるかで意見がまとまらず、極めて安直にジュンベリーで落ちついてしまいました。
なにやらその場所には相応しくないのですが、みんな議論疲れで、娘の名前と同じ、ジュンベリーになってしまったのです。
これもわが家によくあるパターンでした。
議論が盛り上がる割には最終的な決定はかなりいい加減なのです。

ジュンベリーは小さな木で、花も地味です。
存在感もあまりありません。
その実を鳥が好んで食べるのが、唯一の長所でしょうか。

節子がいた頃は、そんな感じで、わが家の庭の花木も家族と一緒に暮らしている感じでしたが、今はどことなくさびしく、ひっそりと咲いています。
半分くらいは枯れてしまったかもしれません。
まあ手入れ不足なのですが、これは一種の殉死ということにすると誰も傷つきません。
ですからそういうことにしておきましょう。

殉死した枯れ木や花の鉢がたくさんあります。
いかにもそれがだらしないので、整理しようと思います。
それにしても、節子はたくさんの花木をよくまあ育てていたものです。
暇だったのでしょうか。
いや、好きだったのでしょうね。

今年から少し私も花木の手入れをしようと思います。
できるでしょうか。いささかの心配はありますね。

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