■4人に1人が自殺を考えたなどと軽々しく報道してほしくないです
昨日の新聞やテレビで、大人の4人に1人は自殺を本気で考えたことがあり、20人に1人はそれが1年以内のことだった、という内閣府の調査が報道されていました。
特に20代では割合が高く、自殺を考えた人は28%、それも「最近1年以内」に自殺を考えた人が10%だったそうです。
内閣府は「自殺者数が多い中高年だけではなく、若い世代への対策も重要」としているそうですが、私は先ずこうした調査結果を無神経に公開する神経に憤りを感じます。
自殺の報道は、自殺を加速させかねないと常々思っているからです。
自殺だけに限りません。
ストーカー事件や殺人事件も、どうしてこうも詳しく事細かに報道するのか、その神経がわかりません。
報道の仕方というものがあるだろうと思うのです。
うつになった場合についても調査結果がでています。
もし報道する側に一人でも当事者がいたら、もう少し報道の仕方も変わるはずです。
調査結果を生データで公表するだけが真実を伝えることではありません。
数字は、所詮は数字でしかありません。
これでまた若い世代の自殺が増えなければいいのですが。
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