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2012/05/26

■生活保護とは「お金の問題」なのでしょうか

お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんは、私の好きなタレントの一人です。
彼の生い立ちの話をテレビで見て、以来、彼が好きになりました。
彼の出る番組も時々見ていました。
しかし、その河本さんが、いま「生活保護」の問題で社会をにぎわせています。
なにかとてもいやな事件ですが、この事件のおかげで、生活保護の問題が話題になりだしたのは歓迎すべきかもしれません。
生活保護は、昨今の「生政治」の本質に関わる問題だろうと思っています。

私自身は、社会はすべての人の支え(役割分担)によって構成されているので、すべての人が安心して暮らせるようなベーシックインカムが導入されるべきだと思っています。
家庭でも、子供や年寄りや病気の人がみんな当然に支えられている構造を社会にも展開すれば、きっと社会は気持ちの良いものになるだろうと思っているのです。
もっとも最近の家庭は、必ずしもそうではないようですが、そこにこそ。まさに社会の縮図を見てしまいます。
言い換えれば、そうした支え合いの家族関係がきちんとあれば、社会もまたそうした構造になるように思います。
その逆も成り立つわけで、どこかの時点で、そのポジティブスパイラルは反転し、逆のいずれもが「支え合い」はなく「金銭契約」(取り合い)構造に向かっているように思います。

金銭的な生活保護政策は、あくまでも緊急避難的なものではないかと思いますが、いまや恒常化しつつあります。
生活保護とはお金を支給するということ、という考えにだれも何の疑問も感じることなく受け入れているのが、私にはおぞましいです。
これまで2回ほど、そうした話し合いの場に居合わせましたが、みんなやはりお金の問題にしか関心がないようで、驚きました。
生活保護は、断じて金の問題ではありません。
そもそも「保護」という言葉がおかしいのかもしれません。
福祉や医療の世界には、私には驚くような言葉が充満していますが、「保護」も安直に使われている言葉の一つだろうと思います。

河本さんの事件は、そうしたことを浮き彫りにしてくれています。
生活保護世帯よりも私の家族たちの年収はたぶん低いと思いますが、それぞれみんな豊かに暮らせているのは、それなりに生き方を工夫しているおかげです。
時々、自分のためではなく、お金が必要になることはありますが、そうした時に感ずるのは、お金の恐さです。
お金に依存しだした途端に、生活は「保護」されなくなるのかもしれません。
河本さんの事件で、そういうところまで話が広がるといいのですが。

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