■原理原則はシンプルでなければいけません
鳩山元首相が15日、沖縄県宜野湾市で講演し、米軍普天間飛行場の移設問題で「最低でも県外」と発言したことについて「ご迷惑をおかけしたことは申し訳なく、心からおわびしたい。同僚議員や官僚を説得できなかった不明を恥じる」と陳謝した、という記事が朝日新聞に出ていました。
「沖縄の皆さんが基地問題に悩まされ続けていることについて(解決策を)少しでも進めたかったが、自分の思いが先に立ちすぎて綿密なスケジュールを立てられなかった」と釈明し、さらに、「他国の軍隊が一国の領土に居続けるのは異常。独立国の姿を取り戻さないといけない」とも述べたそうです。
これに関して、自民党の溝手参院幹事長は記者会見で、「ちゃんちゃらおかしい」と話したとネットの産経新聞には書かれています。
私は、鳩山さんが「県外・国外」を言い出したことを、今でも高く評価しています。
もし当時の外相だった岡田さんや他の閣僚が本気でそれを支えたら、そしてマスコミや国民が、本気でそれを支援したら、実現しただろうとも思っています。
そうした「異常」な状況の上に居座っている利権集団が、鳩山さんの思いを壊したのではないかと勘繰っています。
それが事実かどうかは、もちろんわかりませんが、それにしてもなぜあの時に、国民はもっと鳩山さんを支持しなかったのでしょうか。
最初から、そんな事はできないと諦めていた人が多かったように思います。
それでは、成るものも成りません。
政権交代への期待や、友愛政治への期待も、裏切られました。
たしかに鳩山さんの責任は大きいでしょう。
しかしそれ以上に、それを支持しなかった私たちの責任を感じます。
「友愛」を笑っていた人たちが、絆とか支え合いとか言っても、私には虚しく感じます。
「友愛」精神を馬鹿にして、格差を拡大させてのは、私たちでしょう。
それにしても、「他国の軍隊が一国の領土に居続けるのは異常」ということが、なぜ鳩山節と嘲笑されてしまうのか。
原理原則に立脚しない政治は成り立ちません。
原理原則はシンプルでなければいけません。
それは私たちの生き方においても、同じことです。
原発の評価も、極めてシンプルに考えれば、だれもが同じ結論に達すると私は思うのですが、そうならないのが不思議でなりません。
今日、テレビで東電の役員の方が、節電のための夜間電力使用の仕組みを説明していました。
司会者が、最後にところであなたはそうするのですかと質問したら、なんと「私は申し込みません」と応えました。
聞いていて私は頭が混乱しましたが、もっとみんなシンプルに生きたいものです。
一人称自動詞で考えれば、物事はすべてシンプルに見えてくるはずです。
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