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2012/06/21

■節子への挽歌1754:すべて棚上げして

節子
今日の予定をすべてキャンセルしてしまいました。
なんだか急にすべてが無駄なような、虚無感に襲われてしまったのです。
抱えている問題も、今日はすべて棚上げです。
なんだか、最近の日本の政治と同じですが、1日だけでも、すべてから自分を解放し、何も考えないことにしました。
節子がいたら、きっと私に、そうアドバイスしたでしょう。
それでも午前中は電話などがかかってきたので、携帯電話も切りました。

午前中は、雑草の生い茂っている家庭農園に行って、草狩りをしてきました。
今日は誰の手伝いもなく、私一人です。
30分もすると、もうへとへとです。
この農園、といっても単なる空地ですが、50坪くらいあります。
30分やっても、きれいにできるのはほんの一部。先が思いやられます。
しかし、まあ気持ちの良い汗をかきました。
シャワーを浴びて、さて今度は何をやるか。
ついつい気になっている宿題のことを考えがちですが、今日はすべて棚上げです。

それで思い出しました。
以前も、仕事などで行きづまると、節子を誘ってどこかに出かけました。
時には、私の状況を察してか、節子が誘ってくれることも少なくありませんでした。
出かけた先では、日常から開放され、節子との世界に浸りました。
それが私の元気の素でした。
そうした気分転換がないまま、最近は生活が単調になっているのが問題なのかもしれません。

しかし、必ずしも同じ生活の繰り返しが悪いわけでもなさそうです。
先ほど、テレビを見ていたら、長年ずっと厚焼き玉子のお店をやっている人が紹介されていました。
奥さんと2人でお店をやっていたそうです。
ところが今春、奥さんが亡くなってしまい、今は一人でお店をやっています。
毎日、ただただ卵焼きづくりです。
一人で丹精込めた厚焼き玉子を毎日つくっている。
それを見ていて、ああ、この人はいまも奥さんと一緒なんだと思いました。

家庭農園で草取りをしていると、どこかで節子とつながっている気がします。
抱えすぎている問題をもっともっと棚上げして、節子との時間をとらなければいけません。
幸いに、この挽歌も、ようやく、今日で、番号が正常化しました。
今日は、節子を送ってから1754日目です。

明日からは、きちんとまた毎日書いていこうと思います。
ところで、今日はこれから何をしましょうか。
節子がもしいたら、何をしたでしょうか。

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