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2012/07/24

■節子への挽歌1774:出不精

節子
先週、銀座のギャラリー・オカベに、最近知り合った篠崎正喜さんの個展を見にいきました。
篠崎さんは、私の顔を見るなり、出不精の佐藤さんは絶対に来ないと思っていたと喜んでくれました。

出不精?
そうか、最近、私は出不精になっているのだと悟りました。
そういえば確かにそうです。

以前、私はそれなりにフットワークはよく、かなりいろんなところを出歩いていました。
会社時代は日中は出歩いてばかりいて、オフィスにあまりいないため、ボスからお前は何をしているのかわからないといわれたこともあります。
ところが、気づいてみると、最近は本当に出不精になっています。
遠出はもちろんですが、都内ですら、最近は自発的に出かけることはなくなりました。
音楽界も展覧会もパタッと行かなくなりました。
音楽界も展覧会も、一人で行くのが好きでなかったので、必ず節子を誘いました。
節子はどんなものも、基本的には断りませんでした。
その代わり、私も節子の誘いには基本的に断らないようにしていました。
ですから、節子が元気だった頃は、よく行きました。
それが今はまったくないのです。

先日も東京国立博物館に行きたいと思ったのですが、なんとなく行けずにいたら、何で行きたいと思ったのかさえも忘れてしまいました。
それほど出不精になってしまっているのです。
ですから今回は久しぶりのギャラリーでした。

これではいけないと思い、届いている案内を見直しました。
たしか2枚ほど、個展の案内が来ていたはずです。
ところが見当たりません。
出不精どころか、折角送ってくれた案内さえ見る気もなくなっているのです。
困ったものです。

少し生き方を変えましょう。
出不精などと思われないように、少し歩かないといけません。
そう思って、先週は少し出歩いてみました。
25年ぶりの人にも会いに行きました。
出歩くと、やはり世界が広がります。

ところで、篠崎さんの個展ですが、節子が一緒だったら喜んだでしょう。
とても楽しい作品ばかりでした。
しかし、なんで篠崎さんの個展に行く気になったのでしょうか。
不思議です。

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