■豊かな暮らし
昨日、茨城県の小美玉市に住んでいる人たちとの集まりに参加しました。
そこに関わりだしてから、もう20年近くになります。
関わりだしたときは、まだ市町村合併の前で、美野里町と言いました。
「美しい野の里」という名前に惹かれて、底で始まっていた文化センターづくりに関わらせてもらったのが、きっかけでした。
田園風景が残っていたり、長屋門のある古民家が残っていたり、とてもホッとできるところでした。
そこの住民のみなさんとはかなりお付き合いさせてもらいました。
市町村合併する自治体とは、基本的には付き合わないという私の方針で、しばらく付き合いをやめていましたが、最近また、当時付き合いのあった人たちから声をかけてもらい、時々通いだしました。
昨日は、みんなで本を出そうという集まりでした。
全員手弁当であるばかりか、出版費用も自分たちで集め、取材や原稿書きも自分たちでやるのです。
その熱意にほだされて、私も時々、参加しています。
昨日は昼食をはさんでの長い集まりでした。
メンバーの一人が、手づくりのバラ寿司とお漬物や煮物を持ってきてくれました。
デザートにスイカとヨーグルトまでありました。
遠慮なくいただきました。
とてもおいしかったです。
みなさん、豊かな暮らしですねと言ったら、素直にみんな頷かれました。
いつも、ここに通って感ずるのは、その豊かさぶりです。
誤解のないように言えば、ただ単に自然が豊かだといっているのではありません。
芸術や伝統文化などの、いわゆる「文化的な豊かさ」も、都会の人たちよりもずっと豊かです。
昨日の会場は、私もささやかに関わらせてもらった文化センターで行ったのですが、いつ行っても、そこは生き生きとしています。
ここだと年収200万円もあれば、豊かに暮らせますね、と言ったら、100万円でも豊かに暮らせますと、手づくり料理を持ち込んできてくれた人がいいました。
食材はたくさんありますし、庭にはみかんとリンゴの樹が並んで育っていると言うのです。
私のように、お金を使わずに、物々交換や事々交換をする生き方をしたいと思っているものには、憧れです。
帰り際にメンバーの一人から、インゲン豆とトマトをもらいました。
豊かさとは何かは、人それぞれですが、お金が入った途端に豊かさは遠くに行ってしまうような気がします。
帰りの電車の中で、お金を使わないで、物々交換や事々交換の生活をしていたら、消費税とは無縁だなと気づきました。
これからは、ますますお金を使わない生き方を目指したいと、改めて思いました。
それにしても、お金って、一体なんなのでしょうか。
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