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2012/07/12

■なぜ人は嘘をつくのか

また学校での「いじめ問題」が話題になっています。
新聞を読む限り、信じ難い話ばかりです。
大津の事例は、刑事事件としか思えない話です。
教育委員会も学校関係者も 私には犯罪者ではないかとさえ思います。
新聞やテレビの報道が事実であればの話ですが。

しかし、それよりも怒りを感ずることがあります。
私が一番嫌いなことは「嘘をつくこと」です。
人間がやることは、良いこともあれば悪いこともある。
ですから悪事を働く人も、私は時に許せます。
基準を変えれば、悪いことと良いことは反転することさえあるのですから。
そもそも、英語の悪(evil)のつづりの反対は「生きる」(live)です。
生きることと悪事とは、コインの裏表なのです。

生きていくためには、時に「嘘」をつくことも必要だ、と言う人がいます。
「嘘も方便」という言葉もあります。
そうしたことも、否定はしませんが、しかし、私は「嘘」が嫌いです。
特に、嘘をつくことを正当化する人たちです。

大津の事件の、その後の報道を見ていて、ますます明らかになってきたと思うのは、大人は嘘をつくが、子供は嘘をつかない、ということです。
嘘をつくことを身につけることが、大人になるかもしれないと、私は思っていた頃もあります。
今は、そうは思っていませんが、それにしても「嘘」をつく人が多すぎます。
それも、明らかに、嘘だとわかる嘘を、なんら恥らうことなく、話すのです。
日本から「恥の文化」はもうなくなってしまったのでしょうか。

嘘をみんながつくようになったのは、森内閣の時代からであり、小泉元首相が嘘を奨励したと、私は思っています。
これに関しては、私のホームページで何回か書いてきました。
しかし、最近、国会審議を見ていて、嘘をつく文化が定着してきたことを感じています。
学校では、先生たちが、子供たちに「嘘をつく」ことの見本を見せている。
テレビで記者会見する教育委員会の人たちが、なんであんなに堂々と語れるのか、実に不思議です。

もしかしたら、教育とは嘘をつくことを身につけさせることなのでしょうか。
そうかもしれないなあ、と今日もテレビで国会中継を見ていて、思いました。

今日の国会中継も、実に面白かったです。

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