■節子への挽歌1805:5回目の迎え火
節子
節子が逝ってから5回目のお盆です。
今年のお盆もとても暑いです。
お墓で迎え火をし、節子だけを自宅に連れてきました。
最初の年は、朝早くにお坊さんがお経をあげに来てくださったので、万一と思い、今年も朝早くお墓に行きました。
お墓の掃除をし、般若心経をあげ、迎え火を焚いて節子を呼び出し、その火を灯明につけて自宅に戻りました。
大掃除をして、誰が来ても大丈夫のように準備しました。
墓には、節子のほか、私の父母が入っています。
節子は彼岸でも義父母と同居です。
これは節子が決めたことですが、うまくやっているでしょうか。
そんなわけで、お盆は年に一度の節子の実家帰りなのです。
父母は、兄の家に帰りますので、お盆の間は別々なのです。
節子がわが家に着いた頃から、急に南風が激しくなりました。
まるで台風の時のようです。
とてもいい天気なのに、奇妙に風が強く、庭の道具が飛ばされるほどです。
節子が喜んでいるのでしょうか。
或いは久しぶりに戻ったわが家の庭の花が枯れてしまっているのに怒ったのでしょうか。
そんなふうに、いろんなことを節子につなげて考えるのもまた、愛する者を見送ったものの特権です。
夕方には節子も一緒に、兄の家に戻ってきている父母に挨拶に行きます。
節子はせっかく帰ってきたのに忙しいです。
| 固定リンク
「妻への挽歌10」カテゴリの記事
- ■第1回リンカーンクラブ研究会報告(2021.09.06)
- ■節子への挽歌2000:2000回を迎えました(2013.03.01)
- ■節子への挽歌1999:節子の手作り雛人形(2013.02.28)
- ■節子への挽歌1998:ルクソール(2013.02.27)
- ■節子への挽歌1997:記憶の共同体(2013.02.27)
コメント