■節子への挽歌1817:うだるような暑い日
節子
今日は在宅でした。
溜まってきているデスクワークを自宅で片付けようと思っていたのですが、まさにうだるような暑さでした。
わが家にはめずらしく、クーラーを入れましたが、暑さのせいか、思考力が落ちている感じで、仕事どころではありませんでした。
結局、だらだらと怠惰に過ごしてしまいました。
いまようやく涼しくなってきたので、パソコン(ここにはクーラーはありません)に向かったのですが、今日1日、何をしたのか思い出せません。
それほど怠惰に過ごしたわけです。
それにしても今年は暑い日が続きます。
暑いと本も読む気になりませんし、何かを考える気にもなりません。
テレビさえ見る気にもならない。
こういう日は、やはりどこかに出かけるのがいいですが、節子がいなくなってからは、そういうことはなくなりました。
逃げ場は「怠惰」しかないのです。
しかし、何もしなくとも、時間は経つものです。
そして暑さも山をこえ、涼しさが戻ってきます。
窓から入ってくる風が、とても快いのです。
その快さから、ようやく動き出したくなりました。
しかし、どうも頭を使う仕事はまだ無理そうです。
少し早い時間ですが、最近、毎日のようにやっている畑仕事に行くことにしました。
といっても、雑草を抜く作業です。
2週間続けて、ようやく畑を覆っていた笹を刈り取りました。
これからいよいよ鍬で土を耕しだします。
最近、こうして何も考えずに、草刈りをし、土を耕す仕事が気にいっています。
隣に節子がいないのがとても残念ですが、節子がいた頃に、この心境になっていたら、私の人生はもう少し平安なものになっていたような気がします。
さてそろそろ出かけましょう。
水筒を持って、長靴をはいて、鍬をかついで。
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