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2012/09/21

■政権交代へのトロイの木馬

一昨年公開された「フェアゲーム」という映画があります。
日本にも報じられたことのあるプレイム事件を題材にした映画です。
プレイム事件というのは、イラクのフセインが大量破壊兵器を保有しているという情報を、それが虚偽であることを十分に承知した上で、チェイニー副大統領が国民に流し、イラク戦争を正当化していると批判した元外交官ジョゼフ・ウィルソンの妻がCIAのエージェントであることをチェイニーの補佐官がマスコミに漏洩した事件です。
それによって、ウィルソンは不信を買い、妻も職を追われました。
日本でも大きく報道されたのでご記憶の方もあると思いますが、権力者はみずからの虚偽を守るためには身内もコラテラルダメッジの対象にすることを如実に示した事件でした。
ウィルソンの妻の旧姓がプレイムだったので、プレイム事件と言われています。

アメリカでは、こうした政府の不正が、きちんと裁かれる仕組みと文化があります。
まあそれも「許される範囲」でのことですが、それを可能にしているのは「政権交代」の存在のような気がします。
しかし残念ながら日本では、政権交代は幻だったようです。
いま行われている民主党や自民党の代表選挙での発言を聞いていると、野田首相はまさに自民党権力(自民党ではありません)が送り込んだトロイの木馬だったことがわかります。
しっかりした日本語さえ話せない彼が、首相になれたのは、思考力と想像力がなかったおかげでしょう。
政権交代の仕組みはこうして、野田首相によって白紙にされたわけですが、それを告発する仕組みは日本にはありません。
長年の自民党独裁体制の構築した文化は、そう簡単には変わらないのでしょう。

今日は、民主党の代表選です。
まもなく誰が代表になるか決まるのでしょうが、野田さんが選ばれるとマスコミは決めています。
私は、そうなってほしくはありませんし、まだ希望は捨てていませんが、その一方で、誰がなっても変わらないという思いもあります。
しかし、そういう思いこそが、現状を支える最大のパワーになるのでしょう。
そう思ってはいけません。
4人のなかでは、私には最もまともに見える原口さんが選ばれることを念じます。
せめて会話のできる人に代表になってほしいです。

政権交代は、政治を浄化するためには不可欠な仕組みです。
それを壊してしまった野田政府を支える面々は、私には忘れようがありません。
政権交代の仕組みのない民主政治体制は、欠陥品でしかありません。

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