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2012/09/01

■節子への挽歌1826:ブルームーン

節子
真夜中の2時に、チビ太の鳴き声で起こされました。
最近は少しおさまりましたが、夜啼きは相変わらず続いています。
目が覚めて気づいたのは、寝室がいつもより明るいのです。
私は、寝室のドアも窓のカーテンも開けて寝ています。
昔は光があると眠れなかったのですが、いまは光が少しあるほうが落ち着くようになりました。

その窓の外が異様に明るいのに気づきました。
それで今夜はブルームーンだったことを思い出しました。
娘から教えてもらっていたのですが、同じ月に満月が2回ある時、2回目の満月を「ブルームーン」と呼ぶのだそうです。
そして、「ブルームーン」を見ると幸せになれるという言い伝えがあるとも聞いていました。

節子がいなくなってから、私には「幸せ」は無縁なものになりました。
幸せ願望もまったくなくなりました。
ですから、娘から教えてもらっても、昨夜はブルームーンを見る気にもなりませんでした。
しかし、異様な明るさについつい起き上がって窓のところに行って、月を眺めました。
見事な満月が輝いていました。
しばらく見とれていました。
映画「ET」の、満月の前を自転車が走る光景を思い出しました。
久しぶりに、ゆっくりと月を見ました。
いや、もしかしたら、これほど見とれたのは、生まれて始めたかもしれません。

階下で鳴いているチビ太はまた眠りだしていました。
ベッドに入って、さて寝ようと思ったら、突然、轟音が聞こえてきました。
最初は何かわからなかったのですが、開けっ放しの窓から大きな飛行機が見えました。
近くの自衛隊の飛行機でしょう。
時計を見ると深夜の2時40分。
こんな時間に飛行しているのだと驚きましたが、さらに空想が膨らみました。
ブルームーンと大きな飛行機。
そして眠気が吹っ飛んでしまい、頭が冴えてきてしまいました。
おかげで、昨夜は真夜中に2時間も起きていました。
しかし、その途中で気づいたのですが、1時間前のあの異様な明るさはなくなっていました。
朝、娘に昨夜のブルームーンはいつもより格段に明るかったねと話したら、いつもと同じだったよ、と言われてしまいました。
あれは幻覚だったのでしょうか。
それとも、節子のいたずらだったでしょうか。

間もなく節子の5回目の命日です。

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