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2012/10/10

■映画「ボーンレガシー」にがっかり

私が何回見ても飽きない映画が「ボーン・アイデンティティ」から始まるボーン3部作です。
その4作目が出来るというので楽しみにしていましたが、監督も主役も変わってしまいました。
救いはボーンの役を違う俳優がやるのではなく、ボーンの戦いの裏側で繰り広げられていた、もう1人のスパイ アーロン・クロスの物語という内容です。
つまりボーンが出てこないボーンシリーズの作品なのです。

作品は「ボーンレガシー」。
主役はジェレミー・レナー。私の知らない俳優です。
あまり食指は動かなかったのですが、おなじみのキャストも再登場というので、観たくなって映画館に行ってきました。
前半では、これまでのボーンの映画のシーンも時々出てきて、シリーズのつながりを感じさせてくれます。
ちょっと期待はしたのですが、「おなじみのキャストも再登場」という触れ込みは羊頭狗肉で、ほんのワンカットか、あるいは前作のシーンが出てくるだけなのです。
脚本もよくありません。
これまでの3部作の脚本を担当した人が監督だと聞いていましたが、実に中途半端な脚本です。
それにアクションシーンも今までの作品の二番煎じです。
せっかく観に行ったのに、なにやら騙された感じです。
しかし、主役のジェレミー・レナーはなかなかいいです。

この作品は、間違いなく5作目を意識していると思いますが、まあボーン3部作を次につなげる作品だと考えれば、まあ許せます。
一種のプロモーション映画と言うわけです。
はやくきちんとした続きをつくってほしいです。
そして6作目で、ボーンとアーロン・クロスが出会うのではないかと期待したいですが、彼らは対決的出会いではなく同志的出会いにならざるを得ないでしょう。
だとしたら、その共通の敵は国家そのものかもしれません。
そこまで壮大な構想を期待できるでしょうか。

いずれにしろ、今日は期待を裏切られて、ちょっとがっかりしています。
次回作と次々回作が待ち遠しいです。
ちなみに、わざわざ映画館まで行くほどの作品ではないように思います。

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