■節子への挽歌1869:幸せを振りまく人
節子
昨日も手づくり散歩市のカフェを開きました。
雨が降りそうな天気で、しかも午後になったら急に寒くなったのですが、それでもめずらしい人が何人か来てくれました。
私と同世代の人も何人かいました。
最初に来てくれたのが節子もよく知っている安藤さんです。
会社に一緒に入社した同期生ですが、昨年、フランスのモンサンミシェルを目前にダウンしてしまい、以来、長旅は出来なくなってしまったようです。
今年になって、同期生は4人亡くなっています。
そういえば、昨日来てくださった足代さんも、謡の先生が練習日の翌日に倒れてしまい、ショックだったと話されていました。
まあそんな話が、この年になると多いのです。
しかし、今日はそんな話を吹っ飛ばすような、明るく元気なご夫妻がやってきてくれました。
お近くの住む山内ご夫妻です。
私が山内さんと知り合ったのは昨年ですが、もう80歳を超えられているそうですが、とてもお元気そうです。
いまも農業協同組合新聞の論説委員としてご活躍ですが、ともかくお元気そうです。
ご一緒にこられた奥様は、さらに元気で、ご自宅で料理教室を週3回も開かれている上に、さまざまな活動をされているようです。
笑顔が絶えないお2人を見ていると、どうしても節子を思い出してしまいます。
こういう老夫婦になりたかったです。
まあ今となっては、叶わぬ夢ですが、山内さんたちを見ていると、それだけでなんだか幸せな気分になってきます。
それでついつい写真を撮らせてくださいと頼んでしまいました。
その写真をここに載せたかったのですが、考えてみると許可をもらっていませんでした。
しかし、実に心があたたまるお2人の笑顔です。
掲載できないのが残念です。
昨日、カフェに来られなかった人に、山内さんが来たよと伝えたら、
「私も、山内さんって素敵な方だなあって、いつも感じています」とメールが来ました。
周りに幸せを振りまいてくれている人って、いるものなのです。
節子はいなくなってしまいましたが、私一人でもそんな存在になれるといいなと思っています。
節子がいたら間違いなくなれたと思いますが、一人だとやはりちょっと不安があります。
少し努力しないといけないかもしれません。
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