■稼動ゼロと脱原発の違い
選挙を目指して各党の政策綱領が発表されだしています。
マスコミでの取り上げ方は、どうも問題の捉え方が整理されていないように思えてなりません。
党首の頭も整理されていないようにも感じます。
たとえば、稼働率ゼロと脱原発が同じ時限で語られるのもおかしな話です。
一方は手続きの話であり、一方は理念の話です。
この点でまともな発言をしている人は、減税日本の代表だった河村さんだけです。
大切なのは稼働率の話ではなく、理念の話です。
稼働率ゼロを目指す人が海外への原発輸出を推進しているのを見ればわかるように、それは国内だけの政治的配慮でしかありません。
フェイドアウトなどと馬鹿な言葉を使ってごまかすのも論外です。
大切なことはただひとつ、原発を許容するかどうかです。
その視点で整理すれば、さまざまな意見はわかりやすく整理できます。
テレビでの原発論議で、そうした視点で話を進行する人は一人もいません。
要は問題の本質を見ようとしていないのです。
消費税もTPPも同じことが言えます。
問題の本質を明らかにすれば、議論は簡単な構造に持っていけます。
そして、そこの原点をしっかりと決めれば、その方法論は山のように出てきます。
しかし原点をしっかりと見極めないで議論していては際限なく小田原評定になるでしょう。
マスコミは、意図してかどうかはわかりませんが、小田原表情が好きなのです。
小沢さんの存在にも、このことは言えるように思います。
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