■活断層か地滑りかの判断で慎重になるのではなく、原発の稼動に慎重になるべきでしょう
現在稼働中の大飯原発で、原子力規制委員会の現地調査の結果、活断層の疑いがさらに強まりましたが、見方は相変わらず分かれているようです。
昨夜のテレビでは、活断層だと考える渡辺東洋大教授と地滑りではないかとする岡田立命館大教授のやりとりが報道されていました。
いずれが正しいのかは、私にはわかりませんが、どうも言葉遣いのおかしさがとても気になりました。
しかし、それをコメントした人は私の知る限りではいませんでした。
どこかにおかしさを感じます。
テレビでは岡田教授が、「今回のような地層のずれは地滑りなどでもできるから、判断は慎重にすべきだ」というような発言をしていました。
私が違和感を持ったのは、「慎重に」という言葉です。
すでにその地上で原発が稼動しているのですから、最悪の事態を考えることこそ「慎重」ということのはずです。
岡田教授はよほど原発の稼動を応援したいのでしょうか。
そう思わざるを得ません。
そして、そういう言葉使いを見過ごす周辺の人もどうかなと思います。
たとえば報道ステーションの古館さんです。
活断層か地滑りかの判断で慎重になるのではなく、原発の稼動に慎重になるべきでしょう。
言葉は、正しく使わなければいけません。
こうした事例は、最近は事欠きません。
たしかに辞書的には正しい使い方でしょうが、でもどこかおかしい。
そうした体験は、みなさんにはないでしょうか。
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