■「まちづくり編集会議」が出版されました
茨城県の小美玉市にある文化センター「みの~れ」は、私が知る限り、日本で一番と言っていいほど、地域にしっかり根づいている文化センターです。
企画・建設段階からささやかに関わらせてもらっていますので、いささか「ひいき目」かもしれませんが、いつ行っても住民たちで賑わっています。
「住民主役・行政支援」で進められた文化センターづくりのプロセスが面白く、それを住民たちに呼びかけて、みんなで本にしました。
「文化がみの~れ物語」(茨城新聞社)です。
その「みの~れ」もオープンして10年です。
先週末からこれまたにぎやかに10歳記念事業が、住民たちの手によって開催されています。
記念事業の一環として、また住民たちが本を出版したいと言っているので手伝ってくれないかと、「みの~れ」の館長がやってきたのは1年以上前です、
10年前の苦労を思い出すと、あまり気が乗らなかったのですが、予算はいくらですかと質問したら、予算はないというのです。
その言葉で引き受けることにしました。
予算がないということは、資金集めから住民たちが汗をかかないといけないということです。
予算を消化するような仕事は、私には興味がありません。
だれか一人でもいいのですが、本気でやろうとする人がいないと、面白くなりません。
面白くないことは、余命少ない私としてはやる価値はありません。
そして、11月3日。まさに「もの~れ」10歳の誕生日に本が出版されました。
「まちづくり編集会議 住民主導の文化センターにつどう人たちの物語」です。
本の紹介はホームページ(CWSコモンズ)に書きました。この本にはたくさんの住民たちが登場しますが、文化センターの効用がよくわかるとともに、まちづくりとは何かもわかってもらえると思います。
早速、それを手にした住民の一人からメールが届きました。
本にも登場している人です。
その人とはもう15年ほどお会いしていません。
さてこの本をみんなで売らなければいけません。
1800円とちょっと高いのですが、たくさん売れれば利益が出るかもしれません。
湯島のオフィスにも在庫するようにしますので、ご関心のある方は遊び方々買いに来てください。
私の淹れた珈琲もサービスします。
「みの~れ」でももちろん販売していますし、ネットでも購入できます。
しかし、それよりも、もし機会があったら、小美玉市の「みの~れ」に行ってみてください。
とても魅力的な文化センターです。
お茶室まであるのですよ。
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