■今回の選挙の構図
昨日の選挙結果は予想以上の自民党圧勝でした。
夕方の8時に結果報道が始まった途端に、自民圧勝が報じられ、テレビを見続ける気もなく、テレビを切って昨夜は読書でした。
そのことをフェイスブックに書いておいたら、今朝、それへの反応がたくさんありました。
同じようにテレビを切ってしまった人も何人かいました。
しかし、どうしてこんなことになったのか。
ある程度、想定していたことですが、ここまでとは思ってはいませんでした。
このブログでは何回か書きましたが、民主党はすでに瓦礫化していたにもかかわらず、マスコミは相変わらずの自民か民主かという二大政党構図を基本にしていましたから、政治のためには時間を割かない多くの日本国民は自民党に投票するか棄権したのだろうと思います。
自民党が勝ったのではなく、民主党が負けたのだという人が多いですが、その捉え方にこそ問題があるように思います。
今回の選挙の構図は、自民党や民主党(今の民主党は自民党の派閥的存在です)という従来型の政党に対する新しい政党による挑戦(言い換えれば二大政党制への挑戦)と捉えていますが、結局は新しい政党が自民党に負けたと考えています。
まだ機が熟していなかったのでしょうね。
というよりも、これまで10年かけてつくりあげてきた、小選挙区制と二大政党制という、実質的には一党支配構造体制が出来上がったということかもしれません。
それを壊すのは、政治の主導権を生活者に取り戻すことですが、あれほど盛り上がり持続している官邸前のデモのエネルギーはどうしてしまったのか。
どうも私は過大評価してしまっていたようです。
多くの国民は、やはり生活よりも経済、安らぎよりも利便さを選んだようです。
私には腐った根性のように思いますが、かくいう私も同じような存在なのでしょう。
なにやら気持ちが沈んでいますが、ある友人は、
「佐藤サン、新しい政治活動を始めたいと思っています。そのためにはこの結果は戦いやすい。頑張ります」
と書いてきてくれました。
たしかに、社会はそんなに簡単には変わりません。
60年スパンで考えろと昔、水俣の吉井市長に言われたことがあります。
それ以来、私もそう考えているのですが、今回の選挙にはかなり思いこみが強いのです。
せっかく脱原発によって日本が世界の平和に大きく寄与できる好機を、また失ってしまいました。
放射線汚染は、これからも続くでしょう。
そう思うと、なにか取り返しのつかない結果のような気がしています。
しかし、もっと長いスパンで考えなければいけないのでしょう。
新しい政治活動を始める友人を応援しようと思います。
それにしても、フェイスブックをみていると、こうしたこととは無関係な。平和の書き込みが多いです。
そのことに私は一番の驚きを感じています。
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