■節子への挽歌1925:家事見習い
節子
最近ようやく少しだけ食事づくりをするようになりました。
娘のユカがダウンしてしまったので、やむを得ずなのですが。
しかも、お母さんから何を教えてもらっていたのと、怒られながらです。
しかし、まあ魚も焼けるようになりましたし、おでんもつくりました。
もっとも昨日はブロッコリーを茹でるために木っ端微塵に切り刻んでしまいました。
その上、小さな茎ももったいないからと思って茹でたら、そこは硬くて食べられないといわれました。
つくった手前、無理して食べましたが、やはり筋が残りました。
困ったものです。
洗濯も始めました。
洗濯機なので簡単だろうと思いきや、いろいろややこしくて、何回も質問するため、ユカは自分でやったほうが楽だとさえ言っていましたが、ようやくほぼマスターしました。
しかし、干しても、干し方が悪いので乾かないと怒られます。
まったく娘たちはやさしくありません。私に似て、性格がよくありません。
困ったものです。
手のかかる長男のチビ太は、最近は少しだけおとなしくなりました。
しかしそれは、元気がなくなったというべきかもしれません。
まだ食欲はありますし、意識はしっかりしているのですが、ほとんど寝ていて、お腹がすいたり用を足したくなると、鳴いて呼びつけます。
それも真夜中が多いのです。そのため私は熟睡できません。
眠い時に呼びつけられると蹴飛ばしたくなりますが、我慢しています。
これまた困ったものです。
しかし娘が2人いて、一人は同居、一人も近くに住んでいるので、とても助かっています。
それにジュンの伴侶の峰行は、節子がいたら、まるで修のようだというくらい性格が良く、私に負けずに単細胞なので、楽をさせてもらっています。
それにしても、いわゆる家事というのは、面倒なものです。
それに「心」をきちんと入れないとうまくいきません。
自分でやってみて、それがほんとによくわかります。
それを40年以上、しっかりと続けてきてくれた節子には感謝です。
しかし、私としては、私が旅立つまでずっと節子にやってほしかったです。
食器を洗いながら、いつもそう思います。
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