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2012/12/31

■政治家の無知さ加減への失望

TPP参加に反対を表明し、結果的には民主党を離党した山田元農相は、私が比較的信頼していた政治家です。
ところが、最近、私のところにまわってきたメーリングリストで、とんでもない事実を知らされてしまいました。
それは鳩山グループの勉強会で、いま話題の孫崎さんが講演した時の記録映像の書き下ろし記事です。
いつの時点のものかよくわからないのですが、孫崎さんの「戦後史の正体」の本が席上、全員に配布されているようですので、少なくとも「戦後史の正体」が出版された後の集まりです。
と言うことは、今年の8月以降でしょうか。
いささか内容が意外すぎて、にわかには信じられないところもありますが、そこで山田元農相と孫崎さんのこんなやりとりが行われています。

山田:安保条約を詳しくは読んでないですけれども、あの中に破棄できるようになっているわけですね?
孫崎:そうです。
山田:どういう場合に破棄できるんですか?
孫崎:10年経ったら、通告すればいいんです。そしたら一年後に破棄できるんです。通告だけでいんです。それを岸(信介元首相)さんが盛り込んだんです。1970年以降はもうそれでいい。岸さんの時はまだできなかった。だから、1970年以降の政治家にできるように仕組んだんだと思います。
山田:それをずっと更新されてきたわけですね。
孫崎:いや、だから今も止めると言えばいいんです。
鳩山総理が「俺は1年後にやめる」という通告をすれば終わるんです。
山田:それが一番地位協定を変えるのに早いですね。

何をいまさらこんな初歩的な議論をしているのかと驚きました。
しかも、山田さんは「安保条約を詳しくは読んでないです」と驚くべき発言をしています。
臨時職員的な新人議員であればともかく、山田さんのようなベテラン議員の言葉とは思えません。
沖縄基地が民主党にとって最大のテーマになっていたのに、安保条約も読んでいない人がいたとは、衝撃的です。
それに安保条約10条のことは、少しでも日米安保に関心がある人なら誰でも知っているはずだと、私は思っていました。
私も2年前の4月にブログでそれについて書いていますし、友人は私のホームページにも投稿してくれています。
湯島のサロンでさえも、それは話題になっていました。
当時は、いろんな人がそれを語っていました。

鳩山さんが海外移転を発言した時にも、私はこの10条を発動すると思っていました。
発動しなくても、それを言い出せば、交渉の主導権は取れますから、鳩山さんの政策は実現すると思っていました。
それを邪魔したのは、岡田外相だろうと私は当時(今もですが)勘繰っていました。
岡田議員は日米の財界の代弁者と言うかトロイの木馬でしょうから、それを選んだ鳩山さんの責任でもありますが。

話が少しずれましたが、私が驚いたのは、山田さんの無知さ加減です。
議員は街頭演説する前にまずは学んで欲しいと私はずっと思っています。
政治家にとって大切なことは街頭演説ではありません。
しっかりと学び、事実を確認し、考えることです。
野田前首相のように、内容のない演説だけがうまくなる政治家が目指されているような気がしますが、大切なのは内容です。

山田さんのTPP反対も怪しくなってきました。
きちんと学び考えての反対ではないのかもしれません。
山田議員への信頼はなくなりました。
しかし、残念ながらそれは、山田議員への信頼と言うよりも、政治家全員に対してです。
政治家はもっと誠実に学んでほしいです。
演説術も大事ですが、それ以上に大切なものを忘れないでほしいです。


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