■節子への挽歌1974:すきやき
節子
昨夜はすき焼きでした。
娘たちも一緒に、すき焼きをつつきました。
すき焼きにはいくつかの思い出があります。
結婚する前に、節子の両親の家に行った時に、すき焼きをご馳走になったのです。
そこには、お酒と同時に、コカコーラも用意されていました。
節子が、修さんはコーラが好きだと伝えていたからです。
節子の両親は、コーラは身体に良くないと言ったそうですが、お酒とコーラではいうまでもなくコーラが身体には良くないでしょう。
お酒よりもコーラを思考する私を、節子の両親はどう思ったでしょうか。
節子の両親は、私をすき焼きで歓待してくれました。
それを今でも覚えています。
それ以後も、すき焼きとコーラは、節子の実家に帰るたびに繰り返されました。
しかし残念ながら、私はすき焼きはあまり好きではないのです。
好きなのは、美味しい漬物とお味噌汁と、美味しい白米です。
節子の母親がつける漬物はとても美味しかったですが、残念ながら、それはお客さんに出すものではなかったのです。
本当は、すき焼きではなく漬物を食べたかったのですが、漬物を十分に食べられるようになったのは、私のことを両親がよく知ってからです。
節子は、私の食生活に合わせてくれました。
それでも時々、すき焼きでした。
節子がいなくなってから、娘たちは私に合わせて、すき焼きよりもさっぱりした鍋をする事が多くなりました。
それが、昨夜はすき焼きでした。
節子の誕生日を意識して、ユカが準備したのかもしれません。
久しぶりにすき焼きは美味しかったです。
すき焼きを食べながら、娘たちと節子の話をしました。
節子の分を、仏壇に供えるのを忘れてしまっていましたが、まあにおいは届いたでしょう。
その後、3粒だけのミニ豆まきをしました。
豆まきが好きだった節子には申し訳ないのですが、わが家の節分の豆まきは年々地味になってきています。
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