■「自殺者1万人を救う戦い」上映会へのお誘い
記録映画「自殺者1万人を救う戦い」を観ました。
最近、新聞各紙で取り上げられてきていますが、駐日欧州連合代表部の経済担当官であるレネ・ダイグナンさんが時間の合間を見て、3年間かけて制作してきた映画です。
レネさんはもう日本生活暦15年以上で、といても日本が好きなのですが、若者たちと話していて、日本人の「自殺」への寛容さを感じたと言います。
そして、毎年3万人を超える自殺者の多さ(昨年は統計上3万人を下回ったと言われますが)に疑問を持ち、「せめて1万人は救いたい」と、友人と一緒に映画づくりに取り組んだのです。
映画は明らかに、日本人が制作する自殺関係のドキュメンタリーとはタッチが違います。
細かなことを言えば、違和感を持たないわけでもありませんが、そこからは強烈なメッセージが伝わってきます。
彼に会いたくなりました。
先週、仕事帰りの彼と会いました。
その思いと活動にとても共感しました。
そんなわけで、3月2日にレネさんにも来てもらい、加えてその映画の最初と最後に出てくる東尋坊で長年、自殺防止活動に取り組んでいる茂さんと一緒に公開フォーラムを開催することにしました。
することにしました。
前にもご案内しましたが、急にスタイルを変えたのでなかなか集客できません。
当日は、映画上映を軸にしていきたいと思います。
そこから日本の社会のあり方が見えてくるからです。
茂さんも、それを問題にしています。
昨日も、東尋坊で2人の人を思いとどまらせたと今朝、連絡を受けました。
茂さんがいくらがんばっても、日本の社会は自殺に追い込まれる人を生み出し、東尋坊に送り込んでくる。
それでは茂さんはいつになっても活動をやめられません。
社会のあり方を変えないといけない、私たちの生き方を変えないといけない、茂さんはそう訴えています。
レネさんと茂さんの誠実な活動に触れると、自然と、では自分は何ができるだろうかと思います。
そういう人が増えていけば、きっと社会は住みやすくなるでしょう。
その第一歩を踏み出すために、もしお時間があれば3月2日の集まりにご参加ください。
会場でお会いできれば、とてもうれしいです。
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