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2013/03/19

■TPPを考える視座3:太平洋かアジアかの違い

TPPを考える視座として、もうひとつ気になるのは、テレビでのTPP解説によく出てくる、太平洋を真ん中に置いた地図です。
その地図を見ると、多くの国が参加しているなかで、日本も参加しないわけにはいかないとメッセージが迫ってきます。
ほとんどの国が参加している普遍的なシステムのように見えてきますから、参加して当然と思いたくなります。
しかし、地図をアジア中心に変えれば、図柄は大きく変わります。
ど真ん中の中国はTPPの埒外に置かれていますから、TPPはサブシステムでしかないことが可視化されます。
物事の見せ方によって、印象は全く別のものになります。

なぜ私たちに見慣れたアジアの地図ではなく、太平洋の地図を使うのか。
これは、悪意があるわけではなく、TPPを説明するためには当然のことなのですが、だからこそ視界を規定していく効果があるわけです。
こうしたことは、たくさんあります。
しかし、私たちはほとんどの場合、それを意識したことはないでしょう。
こうした、無意識のうちに行動を方向づけられることを「ナッジ」といいますが、私たちは、知らず知らずのうちに、判断や行動を外部から規制されているのかもしれません。

話を戻して、TPPの話ですが、これは大きくは、中国と共に生きるかアメリカと共に生きるかの選択肢かもしれません。
そのことからわかることは、これは「ブロック経済化」の話ではないかということです。
つまり「世界に開く行為」ではなく「世界を閉ざす行為」ということです。
その視点がまったくないのが、気になっています。

ちなみに、中国は大きすぎて、よくわからない国です。
それに日本では、中国関係の情報は報道者の「悪意」を感ずるほど、マイナス情報が多いので、中国への信頼は低いように思います。
これもまた、私たちは実に巧妙に意識づけられているような気がしてなりません。
同じことは、北朝鮮にも言えるのですが。

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