■もう原発事故の怖さを忘れたのか
最近なかなか時評を書く気が起きません。
テレビのニュースもあまり見なくなりました。
理由は2つありますが、日本のテレビはあまりに殺傷事件や殺傷事故を事細かに報道しすぎます。
見ていて気持ちがよどみます。
テレビのそうした行為は私には、犯罪的にさえ感じます。
殺傷事件や殺傷事故をあんなに繰り返し、細かく報道する意味は何なのでしょうか。
しかしそれはまあ、テレビを見なければいいだけの話です。
もう一つの理由は、報道される政治や経済の話が、あまりに私にはばかげたものだからです。
私は1989年に会社を辞めました。
日本の社会がお金依存になり、生活が表層的に華美になっていくことに荷担したくなかったからです。
バブルがはじけて、少しはみんな意識を変えるかと思っていました。
しかし、結果的には何も変わらず、相変わらずの経済成長志向です。
経済成長すればみんなの生活が豊かになるなどという、私には全くばかげた考えは、いまなお健在です。
このブログで、そうしたことへの疑問を書くと、嫌がらせのコメントやメールがきます。
それはあまり気持ちのいいものではありません。
一昨年の原発事故で、今度こそ経済至上主義や科学万能主義は見直されるだろうと思っていました。
しかし、原発反対が叫ばれたのは1年だけでした。
世論調査などによれば、いまや多くの人は原発再稼動賛成です。
もっとも、こうした報道にはいささかの疑念はありますが、前回の衆議院選挙の結果を見れば、まんざら嘘でもなさそうです。
あれほどの原発事故を体験しながら、どうしてこんな短時間に、それを忘れてしまうことができるのでしょうか。
実に不思議です。
みんな本当に生きているのでしょうか。
なにやらゾンビの国に住んでいるように、恐ろしくなることもあります。
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