■節子への挽歌2002:公開フォーラムの奇跡
節子
2日に開催した公開フォーラムは55人も集まり、盛会になりました。
やろうと思ってから、3週間しか時間がなかったのに、まさに奇跡です。
誰も信じてはくれないでしょうが、正確には20日間しかなかったのです。
実際にはもっとみじかいというべきかもしれません。
案内のちらしができたのは開催日の5日前なのです。
自分でも驚いています。
終わった後の打ち上げにも、20人近い人が参加してくれ、それもなかなか終わらない感じでした。
東尋坊の茂さんも川越さんも、とても喜んでいました。
思い返せば、この活動の出発点は節子と一緒に、東尋坊の茂さんたちのところで、美味しいお餅をご馳走になったことかもしれません。
茂さんたちと会う時には、いつも節子が一緒です。
今回はもう一人、アイルランド人のレネさんが、全面的に協力してくれました。
レネさんも、実行委員会のメンバーだねと言ったほど、彼は一緒に汗を書いてくれました。
私が彼と会ったのは、開催日の10日前です。
レネさんも、こんなに短い時間がこんな集まりができたことに驚いていました。
レネさんの創った映画の最後に、衝撃的なレネさんの独白があります。
彼も隣人を亡くしているのです。
その独白が、私がレネさんに心につながった理由です。
人は、死に触れるとやさしくなれるような気がします。
しかし、なかには死に触れて、世界を閉ざす人もいないわけではありません。
いずれにしろ、親しい人の死は、人生に大きな影響を与えます。
愛もそうです。
誰かを深く愛すると、すべてのものを愛することができるようになります。
人だけではありません。
自然も人が作った物も、すべてです。
しかし、愛することで、世界を閉ざす人もいるようです。
愛も死も、同じものなのかもしれません。
いずれも関係性の問題ですから。
2日は、懐かしい人がたくさん来てくれました。
そういう人が、みんなで奇跡を起こしてくれたのです。
レネさんの隣人も、節子も、みんながきっと応援してくれたのでしょう。
そう考えたくなるほど、あまりにもうまくいきました。
ポケットに、小節子をもっていったおかげかもしれません。
節子 ありがとう。
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