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2013/04/04

■節子への挽歌2041:藤原さんのコーヒー

節子藤原さんが美味しいコーヒーをどっさり持ってきてくれました。
藤原さんの持ってきてくれるコーヒーはとても美味しいのです。
昔、湯島でコーヒーを飲んでくれた人たちが、最近は逆にいろんなコーヒーを持ってきてくれます。
私自身は最近は近くのスーパーの大安売りで購入するコーヒーが気に入っているのですが、それとは別にみんなが持ってきてくれるので、毎日、コーヒーは4.5杯も飲んでいます。
いまは特にいろんなのが集まっています。
インドネシアのトラジャコーヒー、ベトナムコーヒー、スリランカのコーヒー、イタリアの苦いコーヒーもあります。
今日藤原さんが持ってきてくれたのは、ブルーマウンテンのブレンドです。
先日はモカマタリもありましたし、マンデリンもまだ豆が残っています。
豆を挽いてコーヒーを淹れてくれる人が、最近は湯島に来ないのでそのままです。
一度飲んでみたいと思いながら、まだ飲めていないのが、ペルシアのコーヒーです。
どなたか是非いつか持ってきてください。

こう書くと、いかにも私はコーヒー通のように聞えますが、そうではありません。
昔は、それなりに味にこったことはありますが、いまは先ほど書いた近くのスーパーの安いコーヒーで満足しています。
そのため、娘は、お父さんはほんとうにコーヒーが好きなのか、と疑っています。
好きならもっとこだわったらと言うのですが、正直、その安いコーヒーはおいしいのです。
しかし、藤原さんのコーヒーには負けます。
それで半分は自宅に持ち帰ってしまいました。

節子と一緒につくった私たちの会社の定款には、事業目的として「喫茶店の経営」が書かれています。
いつかは節子と一緒に喫茶店を開きたかったのです。
私の目指す喫茶店は、お客様として来てくれた人が、私にコーヒーを入れてくれるという喫茶店です。
私の役目は、お客様が淹れたコーヒーを一緒に飲む役目なのです。
そんな喫茶店があったらいいと思いませんか。

もし節子がいたら、そろそろそんな喫茶店を開くことを考える時期です。
たぶん開店したとしても、お客様はあんまりこないでしょうから(なにしろ美味しいコーヒー豆持参で、コーヒーを私のために淹れて、しかもお金を払わなければいけません)、いつも節子と2人でお客様を待ちながら、節子がコーヒーを私のために淹れ、私が節子のために日本茶を淹れることになったはずです。
まさに花見酒ですが、そんな老後の生活を楽しめなくなってしまったのが、とても残念です。

さて寝る前に、藤原さんのコーヒーをいただきましょう。
今日、湯島で藤原さんに淹れたトラジャコーヒーはちょっと淹れ方がわるくて美味しくなかったので、口直しです。
私は寝る前にコーヒーを飲んでも大丈夫なのです。
トイレに起きるので、節子がいた頃は、飲まないようにしていましたが、いまは歳のせいで、コーヒーを飲まなくてもトイレに起きるので、問題ありません。
でもちょっと薄めにしておきましょうか。
考えてみると、今日、6杯目ですね。

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