■節子への挽歌2062:空白の時間を埋めるもの
節子
三浦さんからメールが届きました。
節子もよく知っている、オープンサロンの常連だった三浦さんです。
節子を見送った前後の数年は、私にとって夢うつつな時期なのですが、三浦さんに関することも実はあまり記憶がありません。
ただ生活環境が大きく変わったようで、年賀状以外は連絡が途絶えていました。
こんな感じで、つながりが途絶えてしまった人もいますが、その責任はたぶん私にあるのでしょう。
ともかく、私自身が現実にうまく適応できていませんでしたから。
三浦さんは、難病を抱えていました。
にもかかわらず、湯島のサロンにも、またコムケアのフォーラムなどにも、よく足を運んでくれました。
現在は息子さん夫婦とご一緒に暮らしているそうで、生活も落ち着いているようです。
それで、また湯島の集まりにも参加するというメールが届いたのです。
とてもうれしい話です。
オープンサロンの常連との付き合いも最近は途絶えがちです。
サロンと言うのは、ある種の華やいだ雰囲気がないと持続できません。
その意味では、ホストの気が漲っていないといけないのですが、最近の私はそんな状況ではありません。
それに節子がいた頃は、それなりの場づくりをしてくれていましたが、いまは私がただコーヒーを淹れるだけです。
それもだんだん面倒になってきました。
困ったものです。
三浦さんが、またサロンに参加してくれるとすれば、流れが少し変わるかもしれません。
昔の常連にもまた案内を出そうかと思います。
久しぶりに三浦さんにお会いできそうで、うれしいです。
この8年ほどの記憶の空白が、少し埋まりだすかもしれません。
節子
昔のオープンサロンを懐かしがってくれる人は少なくありません。
節子には苦労をかけましたが、少しは役に立っていたのかもしれません。
それ以上に、節子がいなくなった後の私に元気を与えてくれる支えにもなっています。
節子と一緒に10年以上もつづけていて、本当によかったです。
私の生き方を大きく変えたのも、サロンのおかげです。
もっとも、先日のサロンに来てくれた藤原さんからは、私のペイフォワードな生き方を見直したほうがいいと言われました。
さてどうしますか。
今日は、これから出かけます。
いささか迷いながらですが。
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