■向こうから見た風景
ボストンの爆弾爆破事件は痛ましい事件です。
事件を起こした兄弟には同情の余地はありません。
と、頭では思うのですが、どこかにひっかかるものがあります。
なぜこうした事件が繰り返し起こるのか。
北朝鮮の威嚇外交には毎度の事ながら怒りを感じます。
国民を飢餓状況に置きながら、巨額なお金を使っての国家行事にも呆れます。
北朝鮮は存在そのものが危険だ。
と、頭では思うのですが、これもどこかでひっかかるものがあります。
なぜこうした姿勢を彼らは続けるのか。いや、続けられるのか。
尖閣諸島問題に対する中国の外交姿勢には納得できません。
船舶や、時には航空機もつかっての領海侵犯は許せません。
中国は不気味な国だ。
と、頭では思うのですが、やはりどこかにひっかかるものがあります。
なぜ彼らはこうも強硬にでてくるのでしょうか。
同じ事件も、こちらから見るか、あちらから見るかで、まったく違ってきます。
それは当然のことです。
あるいは、見える範囲によっても、まったく違うものになります。
いずれの側も見えるような、そうした場所があればいいのですが、それは無理かもしれません。
昔は、お天道様や神様がいましたが、いまはもうどこにもいません。
ではどうするか。
想像力を発揮するしかありません。
想像力を発揮するのは、そう難しいことではありません。
思い切り素直になればいい。
兄弟には、それをしなければならなかった理由があった。
金正恩さんにはそうしなければいけない理由がある。
中国の人たちにはそうするのが当然だと思う理由があった。
そこから考え出すと、少しだけ頭が冷やせます。
これはすべてのことに当てはまります。
まずは相手の側に立って考えてみる。
そうすると問題の本質が見えてくることも少なくありません。
それによって、怒るべき相手が違っていることに気づくこともあります。
特に、原発事故に関しては、そうです。
違った風景は、人生を豊かにします。
しかし、時に人を不幸にします。
他人のせいにはできなくなるからです。
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