■節子への挽歌2049:「15年前に妻を見送ってからずっと外食だよ」
節子
昨日、湯島に大学時代の友人の大川さんがやってきました。
社会的に大活躍している弁護士です。
大阪に帰るというので、食事をしました。
私のホームページに、彼の著書を何冊か紹介をしていますが、産業廃棄物問題、司法改革、医療過誤訴訟と、およそ収入にはならないような活動に取り組んできています。
卒業後、交流が途絶えていて、再会したのは6年ほど前です。
彼は日弁連の事務総長として、多忙だった頃です。
2人だけでゆっくり話したのは初めてです。
私への最初の質問は、食事はどうしているのか、でした。
同居の娘が作ってくれていると答えたら、彼は「私はずっと外食だ」と言いました。
私は知らなかったのですが、彼は15年ほど前に奥様を白血病で亡くされていました。
それから彼はずっと外食なのだそうです。
15年間、外食。
なぜか私は感激しました。
私は娘から、たまには料理をしたらと言われていますが、なやまずにその申し出は拒否しようと思いました。
自分で調理するのは、やはり私らしくありません。
ぶれてはいけません。
外食もまた私らしくないのが問題ですが、まあ調理のほうが、より私らしくないということにしました。
大川さんとは久しぶりにゆっくりといろいろなことを話しました。
私の弁護士嫌いが少し緩和されました。
彼の法律事務所のメンバーは、それぞれに社会的活動をしているようです。
今度、大阪に行ったらぜひ訪問しようと思います。
昨日は、ほかにも農業と食文化に新しい風を起こそうとして生き方を変えようとしている人とすでに農業に取り組んでいる若者とをお引き合わせしました。
わくわくするような話が飛び交いました。
一昨日、一念発起して、少し前向きに動き出した途端に、世界が変わりだした気がします。
自分が動けば、世界も動き出します。
また少し前に進めそうです。
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