■節子への挽歌2040:ツルネンさんからの手紙
節子
国会議員のツルネン・マルテイさんから「国政報告」が届きました。
ツルネンさんは、フィンランド生まれですが、日本初の青い目の国会議員として話題になった人です。
最近はまったくのご無沙汰だったのですが、今度の選挙が厳しいので、たぶん私にまで送ってきたのでしょう。
私とのつながりは、民主主義を考えるリンカーンクラブを通してです。
当時、私は事務局長で、ツルネンさんは会員でした。
ツルネンさんが国会議員に立候補する時に、彼から電話がありました。
当時、ツルネンさんは神奈川県の湯河原町の町会議員でした。
私は、終の棲家を湯河原にしようかという思いで、湯河原にマンションを購入したころでした。
それもあって、節子と一緒に、湯河原にあるツルネンさんの自宅を訪れました。
奥さんの手づくり料理で歓待してくれました。
そこで、ツルネンさんから選挙に出るので事務局長を引き受けてもらえないかという申し出がありました。
ツルネンさんが取り組んでいた地域活動などに、私もささやかに応援していたことから、私に打診してきたのでしょう。
残念ながら、私は当時(今もですが)、そうしたことにまったく興味がありませんでしたので、丁重にお断りしました。
その後、私よりも適任だと思われる、しっかりした事務局長が見つかりましたので、私が引き受けるよりもツルネンさんにはよかったでしょう。
ツルネンさんは、その後、苦労を重ねましたが、当選し、国会議員になりました。
ツルネンさんとは、その後、会う機会はあまりなくなりました。
国会議員になった知人は数名いますが、議員になった途端に疎遠になるのは、たぶん私の性癖のなせるところでしょう。
しかし、テレビなどにツルネンさんが出てくると、私も節子もなんとなく親しみを覚えました。
ツルネン家でご夫妻に歓待されて記憶がどこかに残っているからかもしれません。
その後、節子と一緒に湯河原に行った時に、ツルネンさんのところに行こうかと話したことはありますが、国会議員になってしまってからは、どこか敷居の高さを感じ、実現しませんでした。
もし節子がいて、この手紙を読んだら、ツルネン家に立ち寄ろうという気になるだろうなと思います。
ツルネンさんはとても気さくな人で、とても誠実で質実な人なのです。
久しぶりに彼に会ってみたい気もしますが、節子と一緒でないと、ちょっと腰が重いです。
節子と一緒だと、どこにでも行けたのですが、一人だとなかなかその気になれません。
なぜでしょうか。
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