■節子への挽歌2075:パーティへの招待状
節子
小宮山さんからパーティへの招待状が届きました。
コミー株式会社が創立40周年を迎えたのだそうです。
コミーは、小宮山さんの会社ですが、とても個性的な会社で、テレビなどでも時々取り上げられています。
小宮山さんは、湯島のサロンにも一時期、常連になっていたので、節子もよく知っていますが、小宮山さん自身もとても個性的で、とても社長とは思えないキャラクターです。
その案内状に、こう書いてあります。
コミーは今年4月で設立40周年、おかげさまでストレスもなく、マイペースで仕事をすることができました。ありがとうございました。
ストレスもなく、社長を40年もやってこられたというのはすごい話です。
私も、一応、株式会社コンセプトワークショップの社長ですが、会社といっても社員もいませんし、いわゆる仕事も持ち込まれたものだけを引き受けていますので、普通の意味での会社とは言えません。
利益はほとんど出たことはなく、この10年ほどは給与ももらったことがありません。
ですから、ストレスはたまらないのですが、今から考えると、この会社を手伝っていた節子には、いろいろとストレスがたまっていたのだろうと思います。
経理もすべて節子任せでしたし、お金の管理もすべて節子でした。
事務所の賃借料が払えなければ、家計から充当しなければいけません。
最初の頃は、サロンもストレスだったようです。
しかし、その分、私はストレスフリーでした。
会社時代とは大違いでした。
やりたいことをやりたいようにやればいいのですから。
しかし、小宮山さんの会社は、世界を市場にしてビジネスをしている会社です。
社員は20人ほどですが、一人会社の私とは全く違います。
にもかかわらず、ストレスフリーで40年。
これは小宮山さんのお人柄でしょう。
その小宮山さんが、昨日は湯島に来ていました。
何の用事だったのかよくわかりませんが、2時間半も話していきました。
私は小宮山さんとは付き合いがありますが、コミーの会社とは付き合いがないので、パーティはちょっと場違いなのではとお伝えしましたが、小宮山さんは、まあいろんな人も来るからとかわされてしまいました。
さてどうしましょうか。
節子なら、行ってきなさいよと言うでしょうが、どうも最近、華やかな場への参加に気乗りがしないのです。
いや、これは最近ではありません。
節子がいた頃も、華やかな場は不得手でした。
ですから、よく節子を誘ったものです。
しかし、節子も好きではなく、あんまり付き合ってはくれませんでした。
私たちには、どうも華やかな場は相応しくないようです。
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