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2013/05/30

■節子への挽歌2095:馬鹿仲間

節子
節子は面識がないのですが、節子が逝ってしまって、しばらくして、任侠の世界に長らくいた人と出会いました。
それも半端でなく、しっかりとつとめあげてきた人です。
その人のことは以前書いたような気がしますが、一応、本名ではなく、daxと呼んでおきましょう。
私が苦境に立ったら、助けに来てくれるか、蹴とばしに来てくれるか、いずれかでしょうが、最近、電話がかかってきませんでした。

そのdaxから久しぶりに電話がかかってきました。
佐藤さんとは関係ない話だけど、愚痴を聴いてほしいというのです。
任侠の世界での愚痴であれば、少し魅力がありますが、いまはもう退屈なかたぎの世界の人ですので、どうせ退屈な話でしょうから、あんまり聴きたくはなかったので、またにしてよ、と言ったのですが、久しぶりなので、なんとなく話しこんでしまいました。
愚痴の内容はどうでもいいのですが、最後に、こんなことをわかってもらえるのは佐藤さんくらいだからと言われてしまいました。
どういう意味かと思ったら、最近はオレたちのような馬鹿は絶滅危惧種になったなと言うのです。
オレたち? つまり、私も彼と同じ馬鹿人間というわけです。
馬鹿から馬鹿と言われるほど馬鹿げたことはありませんが、daxと一緒の馬鹿にされるのは、いささかの抵抗はあります。
せめて佐藤さんはオレよりも馬鹿だからなと言ってほしかったです。
彼も任侠の世界から離れて10年近く経つので、やきがまわってきたのかもしれません。
先輩(私のほうが年上です)は立てなければいけません。

夕方、娘からdaxから電話があって、お父さんは今日、誕生日なので電話したといっていたというのです。
ちなみに、娘たちも時々、daxからの長電話を受けているのです。
娘によれば、いまdaxはとても忙しそうです。
そのなかを電話してきてくれたわけです。
娘に、誕生日おめでとうなどではなく、さりげなく声をかけるのが、オレの流儀だといったそうです。
そうか、あれは誕生日祝いの電話だったのかと気づきました。
しかし、言わずもがなの一言で、まあ、このあたりがまだ修業が足りません。

電話よりも、宮本珈琲の珈琲とケーキを送って来いと言いたいところですが、まあそんなものより、馬鹿仲間でよかったなというdaxの気持ちのほうがうれしいです。

daxは、この挽歌編は多分読んでいないでしょうが、読まれると少し困りますね。
何しろ彼は、私と同じ馬鹿なので、ほんとに珈琲が送られてくるかもしれません。
以前そういえば、山のような餡子が送られてきたことがあります。
その量がよくわからずに、馬鹿な私はうっかりと受け取ってしまったのです。
その年は、お汁粉ばかり飲んでいました。
馬鹿同士が付き合うと、いいことはありません。
困ったものです。

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