■節子への挽歌2072:「皆んなしんどいんだよ。気づいてないか、言わないだけだよ」
節子
あっという間に、連休が終わってしまいました。
溜まっていた仕事を整理し、乱れている生活のリズムを整えようと思っていましたが、結果は逆で、益々生活のリズムは崩れ、予定していた宿題は半分もできませんでした。
困ったものです。
半分以上は自宅にいたのですが、テレビで自動車の渋滞の風景をみるとうらやましさを感じました。
昔は、私たちにもそんな体験がありました。
いまではもう遠い過去の話になってしまいました。
テレビの風景が、だんだん自分とは無縁なものになっていくのは、少しさびしいものです。
最近は、世間の話題にもどうも距離を感じます。
どんどん社会から脱落しているのがよくわかります。
こうしてだんだん人は彼岸に近づくのでしょう。
しかし、そんなことばかりもいっていられません。
見知らぬ韓国の金さんからだけではなく、いろんな人がまだ私に連絡してきてくれます。
関西の知人から、こんなメールも来ました。
4月の地震から、体調も崩しました。
課題の解決に失敗したこともあり、先へ進む希望を求めながらこの連休を過ごしています。
佐藤さんが、3月のお電話で、「××さん、皆んなしんどいんだよ。気づいてないか、言わないだけだよ」と、おっしゃった言葉を思い出して、元気になりたくて、このメールを書くことにさせてもらいました。
ああ、そんなことを言ったなと思い出しました。
当時、彼女はある問題に直面していて、夜遅く、長電話をしてきていました。
私もかなり滅入っていた時期だったので、どの程度、役立ったかはわかりませんが、当時の問題は無事乗り越えました。
しかし、その問題は、私からすれば、そう難しい問題とは思えませんでした。
しかし、彼女にとっては、大変な問題だったのでしょう。
最近、漸く、そういうことが、私にもわかるようになりました。
彼女は小さい頃、お父さんを自死で亡くしています。
それを知ってから、精神的にダウンしてしまい、たぶん動けなくなったのです。
たまたま4年前に、私たちが主催した自殺防止をテーマにしたフォーラムに参加し、それを契機に動き出したのです。
私は、彼女からたくさんのことを学ばせてもらいました。
実は、私も今年になってから、あまり元気ではないのです。
最近少しはよくなって入るのですが、気が満ちてはきません。
中途半端な元気さは、逆に辛いものがあります。
そんな時に、このメールです。
「皆んなしんどいんだよ。気づいてないか、言わないだけだよ」。
このメッセージは、いまの私を元気づけます。
自分が発した言葉は、いつか自分に返ってきます。
さて、明日から少し気を引き締めて・・・ などとは思わずに、しんどさを大事にしながら、ゆっくりと行こうと思います。
長いようで短い連休でした。
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