■節子への挽歌2091:ユリの香り
節子
先日買ってきたオリエンタルリリーの大輪はまだがんばって香りを部屋中に振りまいています。
この香りが好きなのは、節子よりも私かもしれません。
ユリの香りは、虫採りに夢中になって飛び回っていた子どもの頃を思い出させる香りなのです。
しかし、その香りが、なぜか節子の記憶ともつながっています。
もちろん子ども時代には、全く別の世界に住んでいたのに、なぜでしょうか。
大日寺で、庄崎さんが彼岸の節子の話をしてくれました。白い花に囲まれて、その花の手入れをしていると教えてくれたのです。
そのイメージは、すぐに浮かびました。
庭や畑で花の手入れをしている節子の姿は、いまもよく思い出します。
旅先で、きれいな庭があると見せてもらうなどという体験もありました。
その時にもらってきた「ばんまつり」は、今も玄関で花を咲かせています。節子と草花とはいつもつながっているのです。
私たちの共通点は、もしかしたら自然とのつながりだったのかもしれません。
そのせいで、ユリの香りも節子につながるのでしょうか。
香りは、いつになっても忘れないものです。
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