■円安を喜ぶ人もいました
円安を喜ぶ人の気が知れないと、ついつい書いてしまいました。
しかし、昨日、テレビを見ていたら、浅草の商店街が円安で増えた海外の観光客のおかげでとても繁盛しているという報道をしていました。
小売店の人は、円安の利益を生活面で受けているわけです。
物事をあまり一面的に見てはいけないと思いました。
経済に、もし「利潤」という概念が必要なのであれば、価値体系の差異こそが利潤の源泉であると、岩井克人さんは書いています。
実に新鮮な指摘です。
為替制度は、そうした価値体系を標準化していくのでしょうか。
岩井さんの本はもうかなり前に読んだので、あまりはっきりと覚えていませんが、また読み直してみる必要がありそうです。
実は、私の娘も、円安を喜んでいます。
海外預金をしているのですが、リーマンショックで円高が進んだため、円に直すと元金を大幅に割ってしまったのだそうです。
その元が取れるかもしれないと言っていますが、まあ預金する余裕のある人の損得は、私には余り関心はありません。
むしろ預金などもぎりぎりで、生活している人の視点で考えなければいけません。
海外の観光客が増えてお土産がたくさん売れるようになったことは、喜ばしいことです。
しかし、逆に日本人が海外に行きにくくなっているわけです。
その分、国内旅行が増えているという報道もあります。
となると、みんなハッピーですね。
ということは、やはり円安もまた喜ぶべきことでしょうか。
それに、円高で資源が高くなれば、省エネが進むかもしれません。
いやはや経済は難しいです。
昨日は円高支持を強調しましたが、もう少し考えてみる必要があるかもしれません。
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